しおみ(以下、し)「という訳で」
ト(トシ以下、ト)「あ、僕から?僕からか、じゃあ、僕の10位は、という、Kレーベルから去年アルバムを出した、GENE DEFCON、変な兄ちゃん。なんて言ったらいいか、なんかこう、一人で、自分の名前連呼しながら♪イェーパーティとか、イェーイェーとか、あとバックの打ち込みサウンドのちゃっちい、高校生が作りそうな打ち込みサウンドで、ギターがガチョーンって、まあポップっちゃあポップなんだけど」
し「なんか、あれは、人に見せては行けない様な気がする(笑)」
ト「思いっきりプライベートレコーディングの状態なんだよね、ジャケもヤバイね、ニコっとこう」
し「本人のアップ」
ト「そうそうそう」
し「これ本人ならマズイよなって、話をしてたような、クルッと裏返すと、また危ない…」
ト「アレ、アレです!おもろかったんで」
し「音楽性というか、笑いの部分と、ちょっと危険な部分のボーダーラインが曖昧な…」
ト「とりあえず面白かったんで、やっぱコイツに10位をあげよかって、気になんとなくなったのよ」
し「他に誰も貰えなくて(笑)、大体友達がいない、一人でこう、楽しんでる、架空のパーティを」
ト「そうそう、タイトルもcome party with me 2000!とか、凄い分かりやすいタイトル、もうコイツにやるわって感じで、いいよって」
し「僕のパーティにおいでよ!2000年って、でもほんとは一人で、悲しい〜」
ト「でも、なぜかKからね、アルバムが出て、しかも70分以上あって、20何曲、すっごい曲が入ってた、いまだに全部聞けてない、でもまあ、そういう意味も込めて、かなりの珍品だった」
し「weenの昔を一人でやってる様な」
ト「そうそう」
し「しかも馬鹿」
ト「ま、weenの昔に近いかな、特に語る事はない」
し「話題にはなった」
ト「なってんのかなあ?」
し「店頭で3人くらいで盛り上がるような規模で」
ト「そうそう、しかもね、わざわざ限定で出したらしい」
し「限定というか、作れなかったんじゃないの」
ト「多分ね、もうここまで!これ以上は作れないと思ったのかな。でも7インチとね、アルバム2つも出してもらってる、よくわからない、今後どういう活躍するのか、このまま萎んでいくのか期待も込めて」
し「活躍という言葉が最も遠い感じが…、活躍じゃないと思う」
ト「活躍はしなくていいか、まあ、本当にただ単に面白かったし、それだけ。まあ聞いて欲しい人は、僕に言ってくれればいくらでもダビングするから、迷惑なくらいダビングしてもいい。まあCD自体がすでに迷惑なんだけど(笑)、30分くらいでコンパクトにまとめればいいのに、70分もそんな同じツーカタツーカタ」
し「こんな俺もいるよ!みたいな、俺の側面を知ってくれ!みたいな、いっぱい出してる」
ト「ほんとに、買った人みんな、全部聞けないって言ってた」
し「もういいって(笑)」
ト「Kレーベルとか、そんなのは抜きにして、アブナイ存在だったなあ」
し「こっちはサラッと流して、10位はこれです」
ト「インター??全然知らない」
し「かっこいいパワーポップで、なかなか聞ける。『チェリーレッドアンドエレクトリックブルー』って曲がいい曲名」
ト「あ、ほんとだ」
し「これはでもサマーソニックで(若干の沈黙)あの…、サマーソニックはいろいろ大変だったんだけど、結局一日目は野宿というはめになって、なぜかしら山梨のとある駅に野宿して、「大変っすね」って若者に言われながら寝袋にくるまって、遠くには水の音。で、目が覚めて会場に行くと、まだ全然始まらないと、で、じゃあどうしようって、で、コレをワルシャワで買ったから、コレをずっと聞いてよって思って、ズーっと聞いてて。そういう思い出が。サマーソニックはいろいろ見れて楽しかったなあって、そーゆー意味を含めての10位で、あんまりコレがいいっていう訳でも、…まあ、そこそこ良いです。(ジャケを指して)メンバーの顔が全部ボケてる、これは、ビジュアル的にどーなのよって?」
ト「これが「イン」でここが「ター」なんだよ、ここがボケてるから」
し「まあ、思い出と、音楽的には結構好きで、今年はこれを10位に。聞いたなあ、朝、野宿したなあ」
ト「サマソニの思い出が詰まってる」
し「ぐらいすかね、はい、終わり!すっごいサラッと」
ト「じゃあ、僕もサラッと、僕は9位はコイルという日本のバンドで、去年アルバムを出したんかな、それがよかったんで、まあ珍しいかなあと思って、宅録で、宅録というかまあ、ちゃっちい音なんだけど、日本語がよかったから。他にも日本のバンドはいっぱいいるけど、まあ物珍しかったというか、初めて聞いたやつでよかったのを入れようかなあって。」
し「あんまり褒めては無いような気がする、こう、うおーっ!!好き!!って感じではない、すっごい覚めた、話の発展のしようが何もない」
ト「ごめんなさい」
し「ホントに好きなの???って」
ト「いや、よかったなあって印象が」
し「確かによかったなあって印象は残ってる」
ト「なんかジョーくん、「機材がもう分かって、つまんない」って、言ってなかったっけ?」
し「あー、まあ、ドラムが打ち込みなんよ、それが全部同じパターンだったから、それがちょっと退屈だったかも、でもま、アルバム全部聞いてないし、2〜3曲聞いたらドラムが打ち込みだなあって、でも曲自体はカーネーションとかくるりみたいで、なかなかいいねえって、バンド体勢でやったらライブとか凄いよさそうと思ったりして、やっぱり日本のロックが好きな人はみんなリスペクトしてる、このバンドを。日本のロックっちゅうか、ちゃんとした日本語で歌う正統派のはっぴいえんどからフリッパーズ、くるりあたりが好きな人はコレもオッケーみたい。日本のバンドよかったね」
ト「そ、今年はいろいろ出て楽しかった」
し「もう洋楽しか聞かないっていう風潮でもないし、日本があるからいいかって、逆に洋楽聞かなくなって来た雰囲気もありますねえ」
ト「そっかー」
し「日本のいいバンド中で、特にお気に入りがコイルという事で」
ト「いままで挙げたのもあるけどね、ソウルフラワーもカーネーションも今まで散々言ってるから」
し「ニューカマー!期待の新人紹介しますって」
ト「俺の中ではニューカマー、もうみんな実は知ってるかも知れないけど、ま、そういう意味もあって。以上です、すいません盛り上がらなくて。」
し「じゃ、9位は、コレです」
ト「あ、スラップハッピー、あー、俺も欲しいんよなコレ」
し「これも京都まで見に行って大変な事になって」
ト「え?これも大変な事になったの??」
し「だってこれも、最後まで見たら新幹線が無くなって、朝まで24時間喫茶で「ガープの世界」を読んでたという(笑)」
ト「あー、そかそか」
し「ライブはほんとによかった」
ト「いいなあ」
し「あのー、電気剃刀をこう、マイクに近付けたり遠のいたりして、それに合わして歌うという、もう目からウロコの様な、コレ(ヒゲそり)も楽器って!!あれをやられた時は物凄い衝撃を受けて。そんな事で衝撃を受けんな!(笑)」
トシ「スラップハッピーは一応、年代別にいっぱい入れられた中でも、こっからのやつが一番好きだったな、あんまり変わって無いけど、バックが豪華というか」
し「全然変わってないけど、なんか、ほんとに良く出来たポップスといえばポップスなんだけど、なんかこう、違うものが、普通のポップスじゃない霊的なものが、こう、もぁ〜んと出て」
ト「霊的なのか?」
し「なんかこう、訳の分からんものが、こう胸をぎゅっと!ポップスなんよ、言うたら」
ト「ポップスなのか」
し「だから、ピチカートファイブみたいな、凄い精巧に作られたポップスだけどでもポップスではない。ピチカートファイブとスラップハッピーって存在が似てると思うけど、歌姫がいて、バックで男がうまく使ってて、で、凄いフェイクポップをくり出してくるんだけど、ただのポップスじゃない、凄いウタゴコロが見えかくれして、そこになんか引っ掛かっちゃうという。その後に、あれになったからね、あれ」
ト「なに?」
し「アートベアーズと、ソックスジャケの何だっけ?」
ト「ああ、ヘンリーカウ」
し「そう、で分裂して、紆余曲折して、またこれに戻って来たっていう、凄い重い歴史があって、もうそれぞれの三人の人生がこう集結した、その人生の重みみたいなのが、こうズシリと」
ト「霊的なものから人生の重みにまで」
し「しかみバックで、子供が生まれてから育っていくとことか、自然の風景とかがバアーッって流れてて」
ト「ああ、ライブの時にね」
し「その歌の凄さと映像の凄さで、もう、うおおっって感じに、かなりの、もう事件」
ト「京都のどこでやったんだっけ」
し「西部講堂、あの、京大の、なんかボロボロのお寺みたいな建物、で、あそこで凄いいろんな人がやってるという、トーキングヘッズもあそこでやったって、トーキンクグヘッズがあんなお寺の中で!なんかクッキーシーンの伊藤さんが最初に作ったファンジンの表紙がスラップハッピーのダグマークラウゼの、おっ、うわっ!」(お茶かなんかをこぼしそうになる)
ト「ああ、あぶない、あぶない…」(落ち着く)
し「まあ、これから入ってプログレをひとまわりして来たらいいかも、って言う事ですか」
ト「8位はえっと「マザリン」か、アメリカのバンドで、ちょっとマイブラっぽいんだけど、楽しいポップなやつをやって(なぜか悲愴な口調)アルバム一枚まるごと展開があったんでよかったなあーっと」
し「ずずず」(お茶を飲む)
ト「去年で言えばレノラとか、あのへんと似てるかなあ、存在が。で、凄い気にいって聞いてたから、8位にもって来ました、ハイ。特にライブにも行ってないし…」
し「なんか淡白な」
ト「ま、よく聞いてたなっと。結構ね最後の方テクノみたいになって面白かった」
し「あ、凄そう」
ト「チコチコチコチコって、いつ終わるのかなあーって、ずっとチコチコチコチコやってた」
し「いーなあ、そういうのいーなあ」
ト「出だしも凄いポップなんよね、まあアルバム一枚聞けるからよかったなあって」
し「マイブラとエレファント6の音が混じったような」
ト「感じかなあ、うん」
し「マイブラっちゅうか、ギターがこうギョォオオオッって」
ト「初期のマイブラと言った方がいいかもね」
し「歌とアコギが出てんだけど、後ろの方で凄いギターがギョォオオってかぶってるような」
ト「そうそう、シャアシャア、ギターがいってて」
し「こういうやり方もあるんだって」
ト「なんかのバンドの人のソロプロジェクトらしいけど」
し「まあ、別に、誰かのバンドの誰って調べてみても、それがどーなる!っちゅう気がして」
ト「そりゃそうだ」
し「そのCDが好きだったらいいじゃん!そんなインタビューとかしなくても!なんか音楽雑誌のインタビュー長過ぎる、知らない方がいいんだ、幻想が崩れちゃうだろって、インタビューするな!」
ト「インタビューするな!とは言ってないけど」
し「雑誌のインタビューが多いんよ、なんかしない方がいいような気がして来て、あえてこう、お互い知らなくて、ああ凄いみたいな、そーゆーのもいいんじゃないの?よくわかんねー!!なんか音楽雑誌のインタビューがどんどん貪欲になって来て、そこまで読むのもどーかなあと」
ト「でも読みたい人は読みたいからなあ」
し「2万字インタビューとか、2万字も語るのか!すっげー!」
ト「読まないけど、メンドクサイ」
し「読みたい人は読みたいんだろうねえ」
ト「バンドの大ファンの人は読んじゃう訳だね」
し「僕もついブックオフに月刊カドカワの「小沢健二特集」が100円で売ってたら、つい買っちやうみたいな、そういう感じか」
ト「そうそうそう、そういう感じなんよ」
し「やっぱファンは読みたいのか、駄目だな、なんか読むほど好きなバンドがいない〜(泣く)もう駄目な人間(泣き)」
ト「まあ、そんな感じで、マザリンでした」
し「じゃあ、僕も熱量無いんですが、8位はなんだっけ」
ト「ウィータスじゃん、これは楽しかった」
し「これは産業ロックというか、メジャーから出てる、全然売れてないんすけど」
ト「売れてないの?」
し「伊藤さんすら知らなかったという」
ト「そっかそっか、どこから出たんだろう?」
し「アメリカーのぉ、どっか、ニューヨーク出身4人組。こう、駄目な人達(メンバー写真を指して)、メンバーの一人が「ミッシング」って行方不明になって貼ってあるっていう(笑)。なんちゅうか、本当に冴えない、学校で虐められるようなタイプの人達が集まったロック。だから歌詞でもね「アイアンメイデンのコンサートに一緒に行ってくれないかベイベー」とかそういうウダウダした、駄目駄目男の駄目駄目青春ライフが詰まってる、まさにボンクラ達の宝物!もうボンクラは分かる、急にピピッと来て、おおっボンクラ!俺もボンクラ!って買って聞いて、もうまさに、まさに!俺も分かるぜ、まあ飲め!みたいな」
ト「友達みたいなもんなんやな」
し「離れててもボンクラはもう、電波でキャッチ!まあ、それを抜きにしても曲も、単純に言えばウィーザーとかブーラドみたいな感じで、すごい雑多で、ブレイクビーツも入ってのパワーポップもあるし、ラップもやってるよ!みたいな、でも売れて無い、ボンクラだから、そこも完璧!」
ト「そうか、可哀想に」
し「いや、ボンクラはもう売れたら駄目、売れたらもうさようなら」
ト「ああ、売れちゃ駄目なんだ」
し「もう、ボンクラネットワーク!」
ト「いや、売れちゃ駄目なのにメジャーから出てる訳?なんか凄い自己矛盾を起こして崩壊しそうなんだけど」
し「いやだから、インディで売れてるバンドじゃないから、メジャーから出てるんだけど売れて無い、しかもポップ、しかも売れ線の曲が入ってる、でも知名度がない。だから、まあ、2枚目は出るのかなって?」
ト「そっかあ、まあ、よくいたよねこういうバンド」
し「素晴らしいです」
ト「素晴らしい?ふーん、日本盤まで出てたんよね」
し「逆に、クッキーシーンがなんでこれが視界に入らなかったっていうたら、USインディの先物買いで、先へ先へとみんながこう行くから、結構メジャーでいいバンドが出てても見えなかったりする、日本の最近のいわゆるメジャーのバンドがよくなってるんだけど、インディが好きな人はあんまり聞かない訳ね、そういう関係に似てるかも知れない」
ト「駄目だねえ、聞かなきゃ」
し「いいんじゃない、好きなのを聞こう」
ト「もっとパワーポップ全開かと思ったら、いろいろやってる」
し「やっぱり自宅の地下で録ったって、で、おばあちゃんがお菓子を3時頃になったら持って来る、素晴らしい、完璧ですねえ」
ト「仲良し、おばあちゃんとも仲良し」
し「自宅の地下で録ったにしちゃ、物凄い音のクオリティ高いという、なんか、なにからなにまでよくわかんないけど、凄い!」
ト「7位は、俺はHi-STANDERDのLove is a Battlefield、ミニアルバムというか、4曲入りのシングルで、「はじめてののチュウ」をカバーしてたのが凄いよかったんで、一曲で7位くらいまで上げてやってもいいだろうって思って」
し「なんか、みんなに聞かせたくなる様な良さが、凄くあったような」
ト「ハイスタンダード、もともとそんなに悪いバンドじゃなかったから。で、やっぱり、ちゃんとこーゆー事をやったか!っていう感じで、来たか!っていう感じで。いつかやりそうだったんだけど、やっぱりやっちゃったかっていう」
し「いつかやりそうな気配はしてた?」
ト「うん、ベイシティローラーズとかカバーしてたからね」
し「うああ、かっこいい!!」
ト「すんごいスピードでカバーしてたからねえ」
し「うああ、かっこいい!!」(サンプリング)
ト「で、いつかは日本の、多分日本のでやるんだったら、童謡かアニソンかそれともアイドル歌謡か、そのへんをハイスタ風にやっちゃうんじゃないかなあって、薄々は思ってだけどやっぱりって」
し「やっぱ燃えますよ、アニソンは!「はじめてのチュウ」っていう、「あんしんパパ」自体がよく分かんないんだけど、あの原曲(キテレツで)最初に聞いた時はちょっと僕も、泣きそうになった(泣)」
ト「それをまたハイスタがカバーして」
し「♪ it is my first kiss chuu is you 」
ト「わざわざ英語にしてるのがまた、よく分からない、でも彼等の英語はオッケーなんで、周波数的に悪くなかったから」
し「うん、英語にしても語感とリズムの置き方が多分いいんだよね、♪ it is my first kiss chuu 日本語と同じような載せ方してるよ」
ト「カタカナに聞こえるとこがいい」
し「少年ナイフみたいな」
ト「そうそうそう、少年ナイフみたいなもんだから」
し「これも曲調と、ハイスタのキャラクターとか、声とか、曲の早さとか、音とか、全部よかった。パッと乗れる感じ、でスッと飛ばされちゃう、乗って行ってもってかれちゃう。歌いたくなりますね」
ト「いいねえ、こういうバンドがいてくれると」
し「ジャケットもチュウしてる」
ト「そうそう、なんか凄いどーでもいいよーな絵だけど」
し「中古で500円くらいだったら買うんだけどって感じだねえ」
ト「でも、ハイスタねえ、ナンダカンダ言われてるけど、スノボ兄ちゃんだけのものにしとくのは惜しいような気もすんだけどなあ」
し「メロコアの派閥がごわんってあって入れないっていう」
ト「バンドは開らかれてるんだけどなあ、来るファンが良くないのかなあ」
し「こういう人しか来ちゃ駄目みたいな」
ト「なってるのかなあ、それが凄くもったいない。ハイスタ自体は凄く開かれた精神を持って音楽してんのに」
し「でも好きな人は、例えば有線でかかったとしたら、「あっ、誰これ」って思うと思うよ」
ト「いろいろ、パワーポップで日本のバンドなんか、ガーガーガーガーってあったけど、ハイスタがちゃんと一番いい形でやったなあと思って」
し「ガーガーガーガーって、なんか悪意が」
ト「だって、なんかよく分かんないのが、一杯いたから」
し「ふふふふ、具体名は出せないけど、ていうか、もう覚えてもないけど」
ト「はい、7位、ウーバーマン、これは入りますね、でもほんとは去年なんね」
し「うん、2年前」
ト「なかなか手に入らないんだ、これが」
し「そうそう、置いてない」
ト「ふざけるなって言うくらい手に入らない、なんでトラヴィスが日本盤出てて、これが出ない!っていう、オイッ!聞いてるのか!ソニー!(怒)」
し「ソニーにまでは届かないと思うけど」
ト「だって、でも、トラビィスとか日本盤だしてるの、確かソニーだったからな、だからソニー、コレ出さなきゃ!ねえ、駄目だよ!」
し「ソニーの社員の人は、コレの存在を知らないと思う」
ト「そりゃあねえと思うよ、だって、トラビィスと同じレーベルなんよ、全くねえ〜」
し「まあ、トラビィスよりは好きですよって感じだけど、最初の2曲はすっごいハジけてていいんだけど、2曲目とかクラブヒットして、これ自体手に入んないから、シフト(レコード)とかでは、値段釣り上げてて、2800円くらいで7インチ売ってて、あっりゃー!もうこれは手に入らなくて、タワレコにポツンとあって、パッて買って。で、最初の2曲は凄いポップでハジケてて、で、だんだんなんか不思議なものが、不思議なものが」
ト「変な曲が一杯入ってた様な気がする」
し「クィーンみたいなのも」
ト「あったねえ」
し「音楽の曲芸師みたいな感じ、これもできる、あれもできる、コロコロ変わるみたいな。」
ト「♪なんとかなんとかちゃっちゃっちゃっ、ちゃららららら、ちゃちゃちゃちゃちゃちゃ、なんとかなんとかちゃっちゃっちゃっ、ちゃららららら、ちゃちゃちゃちゃちゃちゃ。なんかそんな曲なかったっけ?こうある種の謎のパターンがひたすらくり返されて」
し「なんかほんと軽技的なものがあると思う、真直ぐ行けばいいのに、絶対行かない、紆余曲折して、こう」
ト「これはなかなかよかったね、久々にいいバンド」
し「ほんと変だよ、これは。伊藤さんとか「カンタベリー的」とか表現してて、いわゆる、カンタベリーのプログレの人達の職人技的なものをポップスの感性に乗せて、うまく組み込んであって、やってるなあと。これはエンハンスドCDでビデオも見れる、それもちゃんとしたビデオクリップなのに、ここまでお膳立てしておいて日本盤が出ない!」
ト「なんでかねえ、売れないと思われたのかね」
し「ブロッサムフォーリングとか、クラブヒットしてるよ、東京のクラブシーンとかでは有名だったのよ」
ト「あらまあ〜」
し「何故?ゆえに?」
ト「そういう事は起きるのかな」
し「なんかコレ(ウィータス)ともかぶる様な」
ト「だから、俺、これずっと日本盤待ってたんよ、出る、出ると思ってね、これは出ると思ったんだけど、出なかったから買っちゃったよ、たっけー金だして」
し「輸入盤すら数が少ない状況で」
ト「ほんと輸入盤が全然見つからなかったんよ、アナログがチョボチョボあったりしたくらいで」
し「♪なんとかなんとかちゃっちゃっちゃっ、てちょっと可笑しかった」
ト「なんかそういうイメージ、はっきりとは覚えてないんよ、ただ、こう、♪なんとかなんとか、ででででで。なんか4パターンくらいの変な組み合わせが何回もくり返されるっていう変なイメージが」
し「変だぞ、変だぞ、なんか漫☆画太郎の漫画を読んでいるような気になって来て、なんかなあ〜。いやポップだよ」
ト「凄いポップ…ですよ、ねえ、僕はブーラドリーズとかに一番近いバンドが出て来たかなあって」
し「ブーラドのあの、器用貧乏なとこを継承してる、いい曲作れ過ぎて売れないという」
ト「ジャイアントステップスとかカモンキッズとか、あーいうあたりの、ブーラドっぽいぐちゃぐちゃの」
し「混乱してる、一筋縄ではいかない、しかもめちゃポップという」
ト「タイトルがマジックトゥリーハウスだからね、いろいろ入ってるよってイメージもあるんじゃない」
し「ぱっと見た感じは確か、SFちっくというか、幻想の世界。まさかこれにこんなポップな曲が入ってるとは思うまいみたいな。」
ト「でも、最近のUKのギターバンドってメロディが豊富で、聞いてて楽しいな、これもそう、ま、お薦めの一枚ですねこれは。…おかしいなあ?なんで俺らが気に入るものは話題にならないんだろう??おかしいなあ、俺ら変な霊的なものを送っちゃうのかなあ??悪い電波を送っちゃうのかなあ???」
し「やっぱり、こう、ボンクラの電波がこう、ボンクラッって!」
ト「バンドにとっては迷惑な話」
し「あいつらが誉めるものは、売れないゾっていう。」
ト「さて、じゃあ、こっちの6位はオザンナの…」
し「ミラノカリブロノヴァ」
ト「カブロ?ノヴァって読むのかな?これです。ほんとは70年ぐらいかな?70年代のイタリアのロックです、これは今年、最初にジョーくんの家でCDで聞かせてもらって、欲しい!って思って、もうすでにCDにはなってなくて、困ったどうしようって思って、たまたま行ったレコファンにプログレコーナーがあった、こーゆーのが、グァーッていっぱて出て来て、もう思わず買ってしまって、もうめちゃめちゃ聞いてしまいまして。チャッチャッチャッチャララっていうのがあの、もうあの、ストリングスがねえ、いーのよ!チャラララララララ」
し「優雅な、なだれ落ちる様な、なだれ上がるような」
ト「朝の登校の時にもかかっていいような、小学校の朝の登校の、みなさんおはようございます、♪チャッチャッチャッチララ、今日も一日元気でいきましょう。って言う頃に、急にデデデデデって凄いロックなのが!」
し「図太いロックが!」
ト「いきなり、こうオヤジロックじゃないけど」
し「なんか、スネ毛濃ゆい人が急に入って来たような感じで」
ト「そうそう、それがもう、凄い、かっこよくて、もう駄目、もう6位まで上がって来たね」
し「こんなものを6位にしてどーすんだっ!」
ト「歴史的名盤だね、俺にとっては、こんな凄いものはないね」
し「まあね、普通、もうちょっと考えるわ、もうちょっと普通にしようよって」
ト「で、アナログだからA面B面で聞くんだけど、大体ずーっとインストなんだけど、最後の最後にいつもボーカルが入って、それが異様にポップな、カンツォーネみたいなそんな感じの♪もっそう〜ほうほうほぉ〜とか言う、カンツォーネみたいなポップなので終わる、で終わった頃には…なんだったんだぁー!!って云う、凄い衝撃が落ちてくる」
し「確かになんだったんだ??」
ト「最初のアタマのイントロでも衝撃は受けるんだけど、全体をうんうんって聞いて終わった後にも、これは一体なんだろう??」
し「なんだったんだろうね」
ト「そういう凄さが、常に付きまとう」
し「怒濤のロックと甘美なストリングスの融合が全然なってない!ブツ切りしたのを強引に詰め込んでる様な」
ト「そこがいいナ(晴れ晴れした声)、まあ一位でもよかったんだけど、それじゃああんまりなんで」
し「なんかデビルマンを思い出す、こうファズギターとか、フルートの怪しい響き、しかも16ビートのグルーヴィな」
ト「これはねえ、東京のクラブとかでヒットして欲しいよなあ」
し「いや、すんごい乗るんだけど、急にカクッカクッって、急にストリングスで朝の朝礼状態にカクッってなって、またロックになって乗るんだけど、またカクッってなって、乗りようが無いんじゃないの??」
ト「いや!それでも乗って欲しいな」
し「根性いるよ」
ト「流行んないかなあ、プログレDJって」
し「これは怒られるよ」
ト「ニュートロルスとかも結構かっこいい曲があるんだもん」
し「ああ、あのコンツェルトグロッソの」
ト「そう、パート2の方」
し「あれを聞いたら、なんかプロゴルファー猿を思い出す、なぜか」
ト「ゴブリンとかもグルーヴィだし、もうちょっとみんなプログレを聞いて、東京のクラブシーンにプログレを流行らそう!と思わないかなあ」
し「でもこれ(オザンナ)、DJクラッシュがサンプリングしてたんよ、このストリングスの一部だけが、急にリズムの隙間に入ってくるんよ!うわっ!DJクラッシュ、これ持ってたんだって」
ト「彼は俺は好きだなあ、DJクラッシュのインタビューとか好きだけどね、共感できる」 し「趣味がハンパじゃない」
ト「さすが、ニンジャチューンと対バンはれるだけの事はあるなあって思う」
し「プログレからニンジャチューン、読んでる人はよく分からない…」
ト「変なベストテンですいません!」
し「5位はこれです」
ト「あ、ゲットアップキッズですね」
し「稲穂ジャケ」
ト「凄いよかったやつ」
し「これの「マスパイク」という曲が、最初クラブでかかって、ジミーイートワルードに違い無いと思って、トシくんに電話して「これジミイートワールドに入ってる?」って聞かせて」
ト「俺は違う!って思って」
し「じゃあ、なんだろう?って、ゲットアップキッズのコレ(稲穂ジャケ)に入ってるだろうと、入っててくれ!」
ト「って、買ったんだ」
し「試聴にはないしね、コレのはずだあー!って勘で、祈るように!聞いて、あ、近い!2曲目、近い!でも違う、3曲目近いんだけどぉー!4曲目、コレだあー!!!」
ト「ははははっ」
し「ゲェーットォ!この嬉しさったらないよ」
ト「そりゃ、本人しか分からん嬉しさだけど」
し「いや、レコード買う楽しさはそれなんよ、試聴で聞くんじゃなくて、あの時聞いた曲は、どのバンドのどの曲?どのアルバム?自分の勘で、コレに違いない!って思って、はあぁぁーっ!っとこう、はあぁぁぁーっ!っとオーラを吸収して、で、買ったら入ってるーっ!って、これは、レコード買いにしたらこれほど幸せな事は無いよ」
ト「凄い経験をした訳だな」
し「この稲穂ジャケはすごくよく出来てるから是非、日本盤も出てるから探して」
ト「日本盤ないんよ、これまた無いんよ探してるのに、なんで?日本盤なのにない?っていうのも多いよな、最近。ドッグハウスから出てる」
し「ちなみにそれで、ゲットアップキッズが作ってるレーベル「Heroes & Villains」ってとこから、アニバーサリーっていう、エモコアポップ、シンセも入ってるっていう変なバンドが出て、つながりで結構聞けて面白かった」
ト「アニバーサリーも、ようやく日本盤でまして、よかったなあ」
し「その後、いい時期にジミイートワールドの初期音源集が出て、なかなか楽しい感じになって。やっぱりね、ぬるいのよね、普通のロックが」
ト「ぬるいの?」
し「ゲットアップキッズはこう、乗せてくれる、熱かったと、で、やっぱロックだなあと、で買ってニンマリと、よしよし」
ト「メロディが凄いポップだからなあ」
し「人生に疲れたらゲットアッブキッズを」
ト「人生に疲れたら??滅茶滅茶若い人達が聞いてるのは?あれは人生に疲れてるのかな」
し「若い人は楽しいから、純粋に楽しいから。で、僕とか、最近、電波聞こえるし、やっぱ疲れてるのかな〜って思った時にコレを聞くと復活」
ト「復活する。両方の人をこう、若い人も大丈夫、おじいさんも大丈夫」
し「まあ、音楽は元気が出る基本じゃないですか!これは元気が出るからいいぞって、大丈夫サ(」
ト「大丈夫、大丈夫、アニバーサリーもよかったし」