POP GOES ART! VOL.15 part2


CONTENTS

LOOK BACK 97 Part1

LOOK BACK 97 Part2

LOOK BACK 97 Part3

ステレオラブ・ライブ

パステルズ・イルミネーション

南国再見

ラブ&ポップ

HANA−BI

人肌テクノとは?

BACK HOME


まさに必殺ワンコードムーグ!

ステレオラブin98.1.28新宿リキッドルーム

 満員の中、キッドロコさんのDJがはじまる、アブストラクトなトリップポップから除々にBPM上げて、デジロック、ドラムンベースっぽいのをかけていた。そんな中、本日のゲスト、リトルクリーチャーズが出てきた。地味な日本人兄ちゃん3人で、よさげな感じの音楽をやるのだが、シンセベースはよくない、無いほうがいいんじゃないのか、と思いながら、ドラムの生ドラムンベースはすごいなーとか見てたりもして、まぁ最後あたり、少し盛り上がって来たかな。さて、そのバンドが下がる間、再びキッドロコさんのDJを聴きつつも、待ちきれない外人が「アォー」とか叫び出して、日本人が声出さないので

「ソーシキジャーナインダカラ!」

とあおって面白い。つられてどっかの兄ちゃんが

「バッチ来ーい!」

って叫んで、皆爆笑。いやぁいい雰囲気。セッティングも完了していよいよメンバー登場!いやーみんなステキだぁ。レティシアさん美人!メアリーさんステキ服も可愛い!キーボードの女の子キュート!ああもうオレは何を見ているんだ?と思ってたら人波がガガーマッ来た来た!ティムさんアンプの近くから離れないのでなかなか見えないけど、オシャレにキメてるみたいだ。写真でよく見る寝グセは無いぞ。まずは地味めに「Off-On」から。あーこの歌声!もう素敵すぎますぅ。しかも女の子三人並んじゃって、

現代のオーロラ三人娘か?

もうみんな「キャーキャー」言うもんだからリティシアさんもメアリーさんも照れ笑い。そこがまたええねん。引き続き「ミスモデュラー」これがアルバムではボサノバチックなんやけど、ライブではティムさん首をフリフリジャンジャンジャン来ました、やはり!これにフーファッサオルガンが重なると、もうスゴイ空間になってくる。そしてあの「フレンチディスコ」の登場!もうダメ、フロアはジョンスペの時とたいして変わらんくらいアツイ!アツイ!飛べーって感じやね。実際何人か飛んでたし、もう曲名とか分かんなくなった頃に新作の「ブラケージ」とか、前作の「メトロノニックアンダーグラウンド」から差し込むといった展開なんやけど、一度火がついたもんで止まんない。「メトロニック〜」とかもドラムがパワフルにドンドンパン!やるもんだから腰にクる。いつの間にか、かなり前に来てて、レティシアさんステキ。みたいな状況の中、曲間にレティシアさんカメラをかまえたもんで、みんなガーって盛り上がったのはいいが、不器用なのかフラッシュボタン押さないもんやから全然撮れないのには笑った。「このカメラ、ダメ!」みたいなポーズとってて、かーいいメアリーさんはメアリーさんで、やる曲間違えてギターかついだところ、レティシア姉さんに言われて、口に手をあてて「アラヤダ私っタラ」ポーズとって照れちゃってかーいい

アホかオレは。

(アホです。)

さて前半終了てな感じで、キーボードとVoだけの曲になった。今度はティムさんもキーボードの女の子に話かけて笑わせてる。曲の最中にも盛り上がる音をクォーって出す時にベートーベンみたいに頭フったりして、女の子笑わせてて、何やってんだろ?口説いてんのかな?知らねーぞ?ちくしょーっうらやましいぜっ!再びバンドになって、今度は「ホエア・ノット・アダルトオリエンテッド」もやってくれて、サイコーっス!アンコールは、アルバム中最も長い「リフラクションズ・イン・ザ・プラスティックペルス」から、来たなと思ったら、アッという間に終わって、アレレ?その後何曲か、ジャンジャンジャンズンズンタッタッタッの連チャン、終わった〜と思ってたら、ティムさんジャンジャンジャカンって再びギター鳴らしはじめて、ドラムがそれについて来て、女の子たち笑いはじめる。もう、ここから曲ではなくてセッションなので。ムーグが入ってきて、とどめにレティシアさんのフーファッサがクォォォーって。

まさに必殺ワンコードムーグ!

もうこれがね、好きなオレにとっては最高やったな。気持ちええし、途中少しドラムだけ休んで、今度は四つ打ちキメて、BPMガンガン早くなってスゴイ。終わったあと、何人か、演ってる方はいいんだけど、みたいな声もしてたけど、コレがライブなんだよ。終了後(アンコール前か?)再度カメラに挑戦のレティシアさんにみんなで「フロントダウン!」「タッチーっ」とか叫んで見事成功。(スンマセン写りました。モロ)ドラムステックが投げこまれて、気付くとオレの足にからまってて、GET。(一応ドラム叩いてるんでうれしー。)一回ひっこんだ後も、ティムさんがあまりステージでは目立たなかったせいか出てきて、曲順表を一枚々取って客に渡したりして、いい感じなんよな「ティムさーん」とかみんなで手振ったりして、素晴しい夜だった。音楽も最高だったけど、それよりも、人がね。ステージ上でもフロアでも、なんか暖かくて、すんごい暴れて疲れたけど、なかなか、フロアから離れたくないって感じがしたな。そんなライブははじめてやった。


BACK


ILLUMINATION/THE PASTELS

bohbdiscs ESCA 6903

遅い!という罵声が聞こえる中、ようやくパステルズの新作を手に入れた、正直、先行シングルを聴いた時は、地味という印象を拭いきれなかった、インタビューでも、30回も取り直したんだとか言ってて、ペイブメントみたいに大人になっちゃったのかなと心配してた、だが、そんなものは、一曲目のイントロを聴いて吹き飛んだ。ここにはステファンがいる、アギがいる、カトリーヌがいる、グラスゴーの仲間がいる、大好きな人がいて、大好きなあの人に大好きな音と大好きな言葉で、大好きを伝えたい!それが音楽というものならば、これは正真正銘の音楽だ、しかも、ぼくらはこんな正真正銘の音楽を聴く事は年に1度か2度あるかないかって位なのだ、そうでしょう?あなた今、魂を焦がす程あつい音楽を聴いてますか?聴いてないでしょ、多分、何歌ってんだか分からない、柄の悪いチンピラバンドに夢中なんでしょう。ああ、大きなお世話か、まあいいや。この「無理をしつつ等身大」って感じ、いいでしょ、きますよねえ。デートで、映画を二人で見た後、喫茶店かなんかで、飲んだ事もないコーヒー注文して、苦い!これ飲めないや、と思いつつも、顔には出さないで(出てるよ)で、ズラウスキーの映画の愛と狂気について長々語ったりして、あ、あなたは、あいづち打ったり、笑ったりして、楽しそう、でも、ほんとは退屈なんかじゃないのかな、ああ、どうすりゃいいんだぁ、でも、俺は、俺なんだな、語っちゃえーって感じで、僕なんかはそんな人間なもんで、こんな音楽やられたら困るんですよ、思いだして!もう、ステファン兄貴!惚れました!そんな感じでまったりと海を泳いでいると、突然、ノーマン以外にはありえない音で、ファズギターのソロが切りつけてくるのです、それが、初期ティーンエイジのあの「something going on」感というか、あのレディングのステージで、メンバーがお互いの顔を見合いながら笑顔でプレイしてたあの瞬間に引き戻されます。バンドって、音楽って音を楽しむものたんだと再確認、再認識させられます。フロントマンみたいなのが「このアルバムは歌モノです」なんて言うってるうちは、バンドでも音楽でもなんでもなくて、ただの利益潤滑の要素なんだな、文化じゃないのよ、そんなクズは!興奮してしまった、音楽的な事をまるで言ってないんで、一つだけ言うと、這い回るベースとヨタれたドラムに、空間ギターが絡む様はギャラクシー500を彷彿とさせた、ディーンも参加してるしね、だけど、違うんだなあ、そこがステファンの魅力なんだなあ、もう、可愛いんだ、優しいんだ、でもほんとはとても強いんだ、これもう、レコードとかじゃなくて、恋人みたいなもんかな僕にとって、ああ、だから僕には彼女がいないんだなと、強引に引用させてもらって、最後に対訳の伊藤さんの素晴しい一節を紹介して、逃げる事にする。真夜中/この辺りで/消灯を告げる鐘が鳴る/ぼくらはキスをして/消えるだろう。


BACK


南国再見 狗飼恭子

夏のある午後、植物園にて、恋人が死んでしまってめちゃめちゃブルー入ってる女の子が、恋人がかつて旅行した南国へ思いをはせる。という話。自意識過剰の一言で片付けられそうな話。でも片付けられないんだよな。なんか素敵な本、持っていたい本っていうか、この本自体が可愛いという事かな。デザインから、文字間隔、死んだ恋人が撮ったという設定でコラージュされている異国の情景、文字のコラージュも可愛い、時刻をテロップの様に使用する点は映画的だし、引用もジャームッシュから、アランポー、フェリーニに萩尾望都という趣味の良さ。小説って文字だけのものだという認識を緩やかにかえてくれました。桜井亜美の様に、常に時代の最先端を突っ走って、宇田川で流行ってるからてディミトリフロムパリってのも凄いけど、つかれませんか?そんなんで。僕らは多分そっちじゃなくて、こちら側の人間なんだろうな、本を作ったり、マンガを描いたり、小説を書くのって楽しい、それはバンドやったり、フリーマーケットでお店出したり、レコード買いまくったりするのと同じで、楽しいからやるんだな、やらなきゃならないしね、「無理をしつつ等身大」あっ、また使ってしまった、このフレーズ。でもいいよね。狗飼恭子の本では、作者自身、大人になろうと努力している姿が反映された「おしまいの時間」が好き!特にこの台詞が好き!

「本当に愛するってそんなもんじゃないのよ。一緒にいないと体がちぎれるみたいに苦しいんだ。ギリギリなんだ。奥歯なんて噛みしめ過ぎてボロボロになっちゃって、強く握りすぎて手の甲には血管が浮きでいて爪が肉丘に食い込んで血がにじんじゃうの。それでも顔は笑ってるんだ、そんなのが愛するってことなのよ。」

もー!燃える、燃える!

あと中編の「月のこおり」も推薦します、切なくて、ありがちで、でもやっぱり切ない話でした。こういう恋愛ものってハマればハマる程、現実の恋愛が遠くなっていく様な気がする(笑)しかし、最近、幻灯舎文庫っていい本いっぱい出してて応援したくなりますね。


BACK


ラブ&ポップ

 青春って暗黒なんだよ

二十歳ぐらいの自分を振り返って、本当にそう思う、ぼくは所謂対人恐怖症で、女性恐怖症で、何のために生きてるのかわからなくて、誰も愛してなくて、ひたすら閉じこもって、世の中を呪っていた。ラブからも、ポップからも程遠い世界にいた、でも自分でドアを開けて、あなたの前に今いるんだ、暗い夜に思いきり目を閉じた、だけど今は平気さ。だからこそ思うんだ、本当に強く思うんだ、ラブ&ポップって、なんて素敵な言葉なんだろう、なんて優しい言葉なんだろうって。この言葉の本当の意味がわかるのは、多分まだまだ先の事だと思う、だって、この少女達はまだ若くて、本当の愛なんてまだわからなくて

前はそんなんじゃなかったのに、会うと必ず「やらせろ」って言うし

手のひらに他人の体液、幼い欲望を満たす為に援助交際というリスクを背負って実行した主人公、裕美の地獄めぐりのはての自己欺瞞、

どこへ行くの?

「どこにもいくところがない」

どうするの?

「なにもしたくない」

誰かに逢いたくないの?

「逢いたくない、こんなこと誰にも話せない」

ではどうするの?

青春という暗黒の中に閉じこもる裕美が、いつかそこを出ていくだろう希望の光、笑ってしまうほど小さな救いの言葉「ラブ&ポップ」夢見る中年村上龍からのプレゼント(笑)いらねえや、そんなもんと言う人もいるだろう、そう、そんな人には必要のないもの。この切ない、切ない、切ない青春映画を必要としているのは実は限られた人なんだ

「女の子とまともに話したのは5年ぶり」

って台詞にドキリとしたのは誰だ?本当に胸を痛めて、本当に好きになって、憎んで、ボロボロに果ててしまった時、それでも生きて行こうと決心する瞬間、ドアは開くんだよ。でも怖いんだ、どうしたらいいんだろう?愛の才能にたけていない臆病者の痛々しい(でもひどく美しい)ドラマ、この構造って、そう「エヴァ」も「ナディア」も同じ、これしか出来ないのか!出来ないんだろうね、そこがまた不器用でかっこいいじゃない。

「まさか庵野さんも5年ぶりってことは無いですよね(笑)/それに近いものはあります。」

だって。もう、かなわないなあ、この人には。と、かっこよく閉めようと思ってたけど、ごめん、字数足りなかったので、蛇足を少し。犬型人間は猫が好き、という悲しい恋愛の法則には僕は本当にドキリとした、だってそのまんまだもの、僕も庵野さんやナオと同じで動物の中では猫が一番好き。


BACK


HANA-BI

 とにかく最高だ。今すぐ「生きろ」とか書いてあるポスターをひっぺ返してコレを全国で公開しろって言いたくなる。今までの北野監督の味は充分出てて、その上に「新しい」と僕は思った。巷じゃあ集大成とか言われてるが、表面上はそーいう感じではあるけど、本質的に何かが違う。「生きざま」みたいなもんかな、死にざまは今までよく描かれていた(キッズリターンだって青春の死にざまって気がする)けど、hana-biは徹底して「生きざま」だらけって感じだ。だけど、切ない、虚しい、そりゃそうだ、生きてれば、楽しい事より、どうにもならん事の方が多い

(そこんとこを無視してハッピーエンドな「生きろ」映画なんて最低!)。

でも、やるんだよみたいなクールな熱さが、もう画面一杯あふれちゃって、何か、何か、もう「ちくしょー」ってな事になってしまった。人それぞれ感じるとこって違うと思うけど、僕がすごく良かったのは「旅」(いろいろあるんだけどそこは観てからのお楽しみ)もう、二人の行動のひとつひとつに愛つーか生きざまつーか、言葉にできない感情が伝わってきて、本当に北野監督の作品はクセになるなあ。とにかく最高だ。

 「ちよっと待ってて、すぐ戻るから」という台詞がほっんとーに素晴しかったです、のっけから「死ね」という文字がカットアップされて、また「死」がテーマか、と重く思ってたのですが、これは逆説でした、人は死を前提にして生きるものである、僕がまだまだ青くて暗かった学生時代に読んだ寺山修二の「幸福論」という本の中にあった言葉です。今すごく読みたくてまだ読んでない吉本ばななの「ハネムーン」も死を前提とした愛、そして生き様というテーマらしいのですが、このhanabiもそうでした、死というものがあらかじめ決まってるとしたら、あなたはどう生きますか?これっスよテーマは。だから男は愛する人と旅をして、わがままをきいてやって、守ってやって、でもぜんぜんベタベタしてなくて、純粋で、カッコイイ。ちょっと待ってて僕は絶対帰ってくるから、死ぬもんか、なにがあっても、俺が死ぬのは決まってるけど、まだ早い、その時まで絶対死ぬもんか!絶望的といえばそうで、でも幸せで、なんだか不思議な感覚、でも同僚の車イスの刑事を生きる道へと引き込む監督のセンスも最高。納得します全世界が!

アンタまだ生きてるんでしょう!だったら一生懸命生きて、それから死になさい!

ってミサトさんもずいぶん勝手な事叫んでだけど、このhanabiにこそ、その言葉はピッタリあてはまる、「あんな生き方出来ないよなあ」僕だってそうだ、怖くて逃げたいに決まってる、でもやるんだよ!かっこいいいいいい!男っていいよな、自分で言うのもなんだけど。


BACK


人肌テクノ

 テクノなんて大嫌い!だったはずなんだけど、気付いてみたらギターバンドなんかよりだんぜんテクノの方が面白くなってたりする、そんな馬鹿なあ!ってぼくが今まで生きてて誰かを好きになる瞬間に味わったあの感じと同じだ、ヤバイと思いつつも、引き込まれちゃう。今回も、そうでした。はじめはニンジャチューンのアトミックムーグをリミックスしてたのがルークヴァイバート、彼とハナウタ天然テクノの鬼才、エイフェックスツイン=リチャードは友達だった。しばらくして、ヨラテンゴのリミックスをしていた読めない人μ-Ziq (ミュージック)という人も気になってた、このミュージックはマイケルパラディナスという25歳にして一児の父、で「ルナティックハーネス」という知的で優しい、でも壊れた傑作ドラムンベースアルバムを作ったナイスガイ。マイケルとリチャードも友達で二人で「マイク&リッチ」なんてお遊びアルバムも作ってる、もう一人、去年ナマベースと高速フュージョンドラムンベースで大暴れしたスクエアプッシャー=トーマスジェンキンソンも友達で、この4人はお互い遊びユニットをたくさんもっててすんげえ楽しそう、グラスゴーシーンのテクノ版みたいなのがあるんだと知った。以後彼等の事をテクノ四天王と勝手に呼んでいる。彼等のテクノには不思議な共通点がある

1.壊れている点

2.優しい点

3.どこかバカバカしい点

4.子供の遊び感覚

5.しかし隠せないインテリ感覚

などであろうか。クラブ対応の脳味噌ゼロのクソテクノと別の銀河に位置するのは何故か?答えは彼等がベッドルームDJという人種だからだ、怒りと情熱をいっぱい持ってて、でも大人になれなくて、いいんだ、ボクチンこれしか出来ないからするんだあ、とかすねちゃったりして、可愛い人達だなあ。そんなもんでまたしても「人柄ですよ、音楽は!」と再認識。あと来日公演も凄かったらしい「マウスオンマーズ」も四天王に限りなく近い位置にいると思う、ただ彼等はHCFDMとかステレオラブとかの人脈とも繋がってるのであなどれない。うん四天王もHCFDMに近いしね、たとえ機械を使ってても、いい人はいい音を作る事が出来る。いい人は世界中にいっぱいいる。ぼくはそんな人なつっこいテクノを人肌テクノと勝手に呼んでいる。いいでしょ。


RICHARD.D.JAMES:ALBUM/APHEX TWIN
WPCR-928
 エイフェックスツインって名前に騙されてた、なんかエイベックスに似てない?ハウスなの?という印象しかなかった、でも解説はheadsの佐々木さんだし、よしもとよしともも好きとか言ってたし、気になる存在でした。でもこれが凄かった、なんで今まで聴かなかったのか?幼女と子猫が戯れているとなりで、恐い顔した兄ちゃんが、「ウフフフ、妖精さん、ぼくのポエムを聴いておくれ、モナムール」とか言ってる感じ、牧歌的な優しいメロディとドラムンベースを濃縮して壊した様な危険なエレクトロニカが混ざってもう、テクノ界のジョナサンリッチマンという言葉に偽りなし!

THROBBING POUCH/WAGON CHRIST
RISING HIGH 87003-2
 95年に発表されたルークヴァイバートのもうひとつの顔<ワゴンクライスト>の2ND。今聴いても全然古く感じない、アブストラクトなヒップホップ。ファンキーなベースラインにジャズっぽい上モノとかストリングス、琴の音とか、相変わらずセンス最高。クールなかっこよさがここにあるって感じスね。そー言えば、このルークとか、エイフュックスツイン、μ-Ziq、みんな英国北部のコーンウォールってとこの出身で、けっこう田舎町らしい。なんかイイ感じです、ちょっとグラスゴーのあの周辺みたいな雰囲気を勝手に想像してしまいました。とにかくコイツらには目が離せないっス。

AUTODITACKER/MOUSE ON MARS
TKCB-71216
トゥーピュアー→ステレオラブの新作に参加→ドイツ→サイケなジャケ。 これだけ揃えばある音を思い浮かべてしまって、つい試聴。だが、そこから聴こえてきたのは、なんとテクノ。何でェテクノかと思いきや、それが全然イイのだ。一時、テクノなんて大嫌いとか言ってた自分だ、さすがに自分でもビックリ。暖かみのあるビートにユーモア溢れる上モノの音に絶妙に絡むポップなメロディ。当時、テクノとトリップホップを自分の中で分けてたけど、そんなもなは一気に崩壊してしまった。ただ、ただ素晴しい音楽、それでええやん!そんな気分にさせてくれた、最高の一枚です。シングルでのステレオラブとの合作「cache coeur naif」は超名曲だぜ。

drum'n'bass for papa/PLUG
SCRS-8316
 のっけから、冬木透なサンプリングにドラムンベースが重なって、ウルトラアイを盗まれたかと思ってしまった円谷な僕の心をワシづかみ。って訳分からない人スミマセン、本当にそう思ったんだから。そうプラグの音には思わず映像を思い浮かべてしまうのだ。一曲一曲がひとつのドラマを感じさせるような展開を見せてくれる。ドラムンベースならぬ、ドラマンベース!(さぶ〜)。いやいや本当にプラグことルークヴゥイバートの独特のリズムチェンジとセンスのいいサンプリングよって、どんどんその世界にひきこまれ、いつの間にか何か見てる様に気になってしまう。実際スゴイんですから、密林を旅してたら、いきなりギャングの撃合いにまきこまれて、エンディングはホテルのラウンジでコーヒーですよ!


BACK