POP GOES ART! VOL.18

LOOK BACK 98 Part 2

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トシ「4位は、ぼくはヘロベンダーズです、これはも、ビックリした、これは、も、なんか、なんか凄い、凄いアルバム。ヘロベンダーズはセカンドも凄い好きだったんだけど、その好きは、なんかKっぽい、楽しい感じで、みんなで楽しくやってる感じがあって、ちょっと気を抜いた様な良さがあった、今回は本気が!本気だなっていうのが、凄いビックリして」

しおみ「まあ、一曲目のイントロが流れて、二人の声が入った瞬間に、もうおしまい!」

トシ「もう、傑作!」

しおみ「もう、全てが分かる(笑)あと聴かなくてもいい、最初の一章節で全てが分かる」

トシ「これは凄かったよ」

しおみ「カルビンとダグマーシュ(注:18)の声の離れ具合も凄い(笑)天と地ぐらい」

トシ「カルビンの声が無いとダメなんよな」

しおみ「カルビンの声が、あれは(笑)邪魔してる様な気もすんだけど、その邪魔がいいのよ」

トシ「なんか、ないとダメなんよ」

しおみ「ないと、ポップな曲、ただのポップ、「いい曲」になってしまう、だけど、カルビンの声が下ではいまわってるから、「いい曲」が、「凄い曲」になってしまう、「いい」を超えて「凄い」とこに」

トシ「行ってしまうんよな(笑)まあ、昔からあったレーベルなんだけど、今年から急にマイブームでKがきて、そーゆー流れで、やっぱコレが凄かった」

しおみ「Kは今年は凄い」

トシ「充実してたよ」

しおみ「ぜんぜん、入れ替わりが、新しいバンドも出てきたし、昔の人も新しいバンド組んだりして、どんどん世代が変わって、新しい事やりはじめて、Kも変わってきたと思ったもん、GAZEとか出てきたから、ああっ!とか思って」

トシ「GAZEはいいよー、GAZEはねえ」

しおみ「あれもKっぽいんだけど、いままでのKにはなかった感じがあって、K、なんかやる気だしてるゾって思って」

トシ「カルビンがらみで、ダブナルコの新作も出て、これも凄かったよ、こんなにカッコよくていいのか!どーした♪モンキー〜とか歌ってたのは(笑)♪モンキーピップアンドラーイってやったのが(注:20)、ねえ、もう、本気だったよ、めちゃめちゃファンキーなギターが、なんか荒くれだったギターがからんで」

しおみ「腹の底から声を出してて!Kはやっぱりやる気なんだ」

トシ「スタジオが新しくなって、名前は同じだけど、今まではカルビンの自宅のただの地下だったのが、ちゃんとしたスタジオになったらしい、それの第一弾の録音がヘロベンダーズ」 しおみ「音が、ちゃんとしてる」

トシ「でもなんか、昔のKのにおいは十分残ってる」

しおみ「昔のKのグチャグチャ混乱したような、ちょっと収拾つかないんだけど、いいや、みたいなトラックが平気で入ってる(笑)Kには絶対それがある、それがアクみたいなもんで、ま、味で言えば。それがないとまた、違う、それがないと、ただの貧乏臭い音になってしまう、いってしまえば毒みたいな、まあ、ワサビみたいなもんかな、それがあるから、ツーンと鼻に(笑)来た、来た、来た(笑)」

トシ「Kはハマッタよ、見事に、特にアナログを今年の5月ぐらいから入手しはじめて、やたらとKのレコードが増えてきたという状況が。」

しおみ「シングルのコンピ集とかも、凄い充実してたし。パンクもあれば、ギターだけのもあるし、かと思えば日本のパンクバンドもいるし」

トシ「入ってたねえ(笑)Kがらみで、今年クラブスが来て、やっぱり、レコードで聴いたまんま、の、人達が来て、もうヨカッタ。ドラムとギターとキーボードがついてるだけ、キーボードは例のサラさんがやってて、でね、ライブのリハを見れたんだけど、こんなおっきなボストンバックがポン、ポン、ポンって置いてあるのがすごいよかった(笑)自分らの手荷物なんかな、こうやって回ってるんだなーって思って。今年はカルビンがもっぺん来たいって言ってるんで、もしかしたら来るかも?こう(カルビンのマネ)やってやんなきゃダメかな(笑)」

しおみ「マイクをこう持って(カルビンのマネ、飛行機ポーズとか、カンフーポーズとかやって…)♪アィアィアイ〜って歌ってて、もう、目が真剣な目なんよ、で、汗とかドワーッ、唾もドワーって出てて(笑)もう、あれは凄い」

トシ「編成はドラムとベースとギターと、だったん?」

しおみ「うーん」

トシ「じゃあ、今回のアルバムと同じだ、楽しみだなあ、是非見たいよ…、あ、もう以上でございます、もう語る事は」

しおみ「こっちの4位は、ムーンライダーズ

トシ「うーん(笑)来ましたね、ムーンライダーズ」

しおみ「今回、しばらく聞いてなかったんで、離れてたので、なぜだか知らないけど、まあ、戻って来てしまったんです、カミングアウトという(笑)これはもう、別に俺は買うつもりはなかったのに、友達が、MDに入れて送ってきてくれて、それをなにげなく、車の中で、なにげなく、しょせん今回もダメだろう(笑)と、思っていたのに…一曲目の歌詞が…聞いていたら…もう…洪水の様に…」

トシ「ダッハハハ(笑)」

しおみ「涙が出てきてしまって…車も…運転するのが…大変でした(笑)」

トシ「かっこいい!やっぱり、ライダーズは」

しおみ「一曲目に集中してんだけど、アルバムもちゃんと聞かせる、手抜き手抜きとは言われてるんだけど、全部他人まかせで、でも、ちゃんとムーンライダーズの色っていうのは出てるし、残ってるし、あんだけ他人まかせにしても、あの6人でしか出せない音っていうのになっているのが凄いし、なんか怨念の様な、まさにスピチュアルな、クールな(笑)」

トシ「スピチュアルだな!!(笑)」

しおみ「慶一さんのライブでね、僕の印象では…(ここまでは冷静だが)慶一さんのライブで!黒いシェパード(注:21)をヤラレテ、もう」

トシ「もーう(笑)」

しおみ「くわーっ、くう、ぎゃーっ、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!って、なって(笑)」

トシ「(笑)そりゃ、なる!なる!!!」

しおみ「もう…一人で…大声で…もうもう、わめき、泣いてた!恥ずかしいけど、もう、しょーがねぇ!もう、泣くしかない!ってもう、その時も、精神状態がかなり危険な状態であって、そこで、そーゆー事やられたから、もう、むうわぁぁぁーって、もう、凄いんですよ、もう」

トシ「黒いシェパードはヤバいよ、あの歌はヤバいよ(笑)」

しおみ「あの!人生の深みとか痛みとか、もう言葉を超えたなんか、信念というか、もう、念が、こう来るんですよ!」

トシ「あれは…あれは、スピチュアルな曲だわ!」

しおみ「だから、ポップミュージックとか、可愛い、とか、そーゆーのを…全部…ポーンって超えたなんか、もう…精神力とか、なんか…もう、光が見える!!んです!!(大丈夫か?俺?)でも、そーゆーときは周りの、慶一さんもなんか、黒いシェパードやりまーすってラフに歌ってて、周りの人間も「ホオ」とか言ってて、俺はもう、うぐうふふふ、くうふあああ、ぎぅぁ!(泣or笑)」

トシ「あの曲はねえ…」

しおみ「その後、あがたさんが出て来て「大寒町」をやって、もう、ソリトンの緒川たまき(注:22)みたいに(笑)」

トシ「(笑)アハハハ、顔が変形してたかもね」

しおみ「もう凄い事に、もう、壁ぎわに、こう…こう、…こう(しおみ、あまりにリアルな再演)もう、なんかね、銃に撃たれて死ぬ瞬間の様にね(笑)」

トシ「アハハハハハ(笑)」

しおみ「しかも大声で泣いてるから、この人どうしたんでしょう?ってぐあいで(笑)まあ、慶一さんの歌詞とか、今回の、スィートビターキャンディの歌詞とかに集中してるんですけど、やっぱり、ぼくはもう、歌詞にヤラレて、持ってかれて、 アルバム全部聞かされた。あと、トラッドの曲もよかったしね」

トシ「最近っていうか、いつ頃かなあ、ムーンライダーズの夜ってアルバムにも、「パッピー/ブルー95」って曲が、ちょっとトラッドっぽかったりして、その後出た黒いアルバムでも、車のCMに使われた曲とかも、凄いトラッドっぽい曲が、なんか、やけに、最近、一番光ってる曲が、それっぽいかなあ、バンドでやった音で、一番いい曲」

しおみ「ハッピー/ブルーの途中も、凄い日本的なメロディで」

トシ「つながるもんが」

しおみ「 ハッピー/ブルーの歌詞がまた!」

トシ「またね!」

しおみ「切なくて、大変な事になったんですよ!あれも、発売当初は(笑)聴くのが…、聴く度に胸が痛くなってしまう、どうやったらあんな歌詞が書けるんだろう?♪輝く若さが…とかはじまったら、もうずっと歌ってしまう、もうダメだ!でも、これはまだ、ポップゴーズアート!とかを読んでいる読者さんとかは、まだわかんないとこがあるかもしれない、経験とかまだ若いから。だから一回、挫折してドン底まで落ちたりすると、凄く、泣ける。ぼくはソウルミュージックだと思うんよ、最近、そーゆー、スピチュアルなものは、ソウルがあるから!ソウルミュージックっていうのは、ほんとに、もう、死ぬしかないんだぁ!っていう様な状況の時でも、さっき言ったみたいに、でも、目は生きてるんだ!って、そーゆーもんだと思うんよ。絶望的な状況でも音楽で、生きていこうとする力が出てくるのがソウルミュージックだと思うから、ムーンライダーズの歌詞とか、オザケン、個人的に俺の中では、オザケンもスピチュアルでソウルミュージック。なおかつポップでもあるし、だから、元気のない時には、そーゆー音楽を聴いて元気をださなきゃなっと、それがもう、基本なんかな、人生の、俺がレコードを買う基本になってると思う、こんなにもつまらん人生だけど、音楽を聴いてる時は楽しもうじゃないか、と。そーゆー感じです…(沈黙)」


トシ「(沈黙)…でっ!その話につながるよーに(笑)ぼくのなぜか3位は、ソウルフラワーユニオンで、今年はミニアルバム2枚で、「マージナルムーン」って、満月の夕べをアイルランドの音楽プロデューサー・ドーワルラニーとやった、ミニアルバムと、同じく、そのドーワルラニーさんとやった、「イーチリトルシング」ってミニアルバム2枚、…爆死です!死んじゃダメだけど(笑)これはもう、スピチュアルです、これはもぅ、これはもう、これはもう、…音楽の持つ力をまざまざと受けた!かつ、まあ、メロディが凄い日本的なやつで、それで聴かされたもんだから、ああ、俺も、アレだなっていう(笑)しょせん、そこなのかなっていうとこもあった。そーゆーメロディを凄い素直に受けとれたのがビックリした」

しおみ「俺もアレなのかなっていうのは説明不足かもしれない(笑)」

トシ「(笑)説明しにくいなぁ…(しばしの沈黙)…なんか…」

しおみ「なにかが?」

トシ「ソウルっていうか、こう、なんて呼べばいいんだろう、日本のソウルというか」

しおみ「そうそうそう、ジャパニーズソウル!それは思った、メロディね、日本人の」

トシ「根源的なものが」

しおみ「DNAの中に仕組まれてる様なものをギュッと掴まれたような気が、それはある。そーゆー、日本人である事にみんな、最近誇りを持ってないじゃない、でも、日本人の俺達が音楽をやっていく時にあたって、日本人がほんとに昔から築き上げた自然のメロディっていうのが、やっぱり一番力強いんだよと、それが生命力をあらわしてんだよってう、そーゆー気がする。」

トシ「したした、これは、もう、おじいさん、おばあさんも聞けるし、俺も聴ける、多分子供も聴けるだけう」

しおみ「みんなで踊れる」

トシ「よくぞまあ、こんな曲を作ったなあっていう、凄いいい詞だし。アイルランドのトラッドのやつも、それが乗っちゃうもんだから。ちょっとつながるとこがあるのかなあ、満月の夕べのメロディを今回のアルバムでフィドルでやってて、もう、おんなじメロディなんだけど、やっぱりむこうのトラッドと、ぜんぜん変わりの無い感じやったな。これは、ちょっと、ソウルフラワーユニオンというバンドはムーンライダーズと並ぶ、並んだね!あっという間に、早かった(笑)もっといろんな人に聴いて欲しいなあ、このバンドは。アルバムとかではちゃんと8ビートで叩いてる曲とかもあったりして、まあ、内包する音楽性は、果てがないほど広いいバンドだから(笑)ライダーズと一緒で。また出て来たけど、コ××××スなんかよりも、こっちの方を世界の人に聴いて欲しい(笑)」

しおみ「その名前を出すなって(笑)言うな!汚れるから(笑)ウソウソ。(笑)そうなんよ、あんななんかインチキくさーい、ニセモンの」

トシ「(爆笑)」

しおみ「金メッキをした様なものが海外に輸出されてるんだけど、イカンなあ!(笑)ほんとに真のあるものを見ぬいてくれよ、ま、わかってる人はわかっるから、いいんだ!(笑)」

トシ「一応、ムーライダーズもソウルフラワーユニオンもレーベルメイトになっちゃいましたね」

しおみ「ああ、いいことだ」

トシ「ギターウルフいるしね」

しおみ「ギターウルフはどうだろ?楽しいね」

トシ「電気グルーヴもいる」

しおみ「電気グルーヴもいい」

トシ「真心ブラザーズもいる」

しおみ「真心もいい」

トシ「ヘンなバンドばっかりいるんだよな(笑)」

しおみ「なんか、流れついた様な人達がいっぱい(笑)ぼくも最初は、また(トシくんが)ハマっているなあ…って思ってたんだけど、やはり、身の危険を感じる程の危険な精神状態になって、なんか










































…わかった
















トシ「(大爆笑)わかってしまったかー」

しおみ「それは、わかるんよ」

トシ「(笑)読んでる人訳わからんよ!二人で、わかったとか言っても」

しおみ「だから!だから!アナタも!(収録用のマイクに向かって指差して)死にたくなる時あるでしょう!そーゆー時、ソウルフラワーとムーンライダーズ2枚買ってきて、聴いたら、分かります!」

トシ「あとまあ、…いっかこの話は。3位かな」

しおみ「3位は、…マーキュリーレブ

トシ「おおっ!」

しおみ「これもやっぱり、やばい」

トシ「やばい事になったん」

しおみ「人生生きてたら、もう、辛い事は、もう」

トシ「あるのは、あたりまえでございます。」

しおみ「で、ほーっんとに辛い時に、タイミングよく発売されて、結構元気つけられたアルバムで、ありがとうございます。(笑)マーキュリーレブはもともと、ほんとに大ファンで、ずっとおっかけてて、もう、前のアルバムでもう、もう凄いと」

トシ「セカンドかなあ、セカンドから、なんか、なんじゃこりゃ!(笑)っていう」

しおみ「セカンドも凄い!」

トシ「サードで、また、なんじゃこりゃ!(笑)っていう」

しおみ「だいたい、マーキュリーレブのファーストは、「月刊しおみ」(注:23)の頃から載せてるんよ」

トシ「あー、そかそか、あったもんなあ。マーキュリーレブはもう、昔から、いるんよな」

しおみ「で、ずーっとおっかけてて、最初は、グレイトフルデッド・ミーツ・ソニックユースかなぁ?という感じがあったんだけど、だんだん異様なものが(笑)」

トシ「おっ!っていうやつ」

しおみ「おっ!っいうのは、例えばグラスホッパーさんとか、あと、フルートの人?フルートの人の吹く妙に和風メロディが(笑)グッジョグジョのギターと、あと怪しい音塊と、なんかその、なぜかプログレッシブな曲とかもあるし(笑)なんなんだろう、何者、何?っていう、それが段々サードで少し整理されて来て、僕はサードが一番、今回も好きだけど、サードが一番ガーッ!って来て」

トシ「音楽的には、サードが一番、混乱と整理が綺麗にあるような気がする」

しおみ「で、ガーッて持ち上げて、今回で、もう、はてて…、達した!果ててどうする(笑)」

トシ「今回はもう、メロディ爆発だったなー」

しおみ「あの一曲目の静かな、歌いかけが、歌ってるんじゃなくて、歌いかけてるとこがいい。深いし、ちゃんとルーツミュージックとして、ザ・バンド(注:24)とか呼んでるし」 トシ「なんか入ってたなあ」

しおみ「そーゆーのがちゃんと組み込まれて、血肉になってるし。あとなんか、アメリカの田舎から出している音っていうのが、凄い分かる(笑)あと、キーワードとか、キャッツキルマンション(注:25)とか色々深読み出来そう。ほんと楽しめる娯楽作品、でもこれも、凄い深い、これも、みんな楽しめると思うけど、その奥には凄い深いものがあると、人によっては凄く退屈かもしれない。」

トシ「今回、でも、曲が凄いいいから」

しおみ「ぼくはもう、けなすとこはないんよ、ちよっと、あんまし、うるさい曲がないって気が」

トシ「あのね、うるさいってのは、多分、ボーカルを今回とってたジョナサンが、昔は確か、うるさいギターを弾いてたはずなんよ、あれだけメロディに徹したから、今回は、その必要がなかったんかな」

しおみ「でも、ぼくは、あれで十分、これ以上うるさかったらダメだっていう(笑)すごく気持ち良かった、ずっと、部屋を真っ暗にして聴いてました、エンドレスで(笑)泣いてました」

トシ「でも最後はなんか、ボーナストラックでなんか、インストで、なんだろ、ニューオリンズっていうのかなあ?あーゆーのがコソッと入ってるのがまた、面白かった」

しおみ「来日するから絶対行かなくちゃね、グラスホッパーのソロも一緒に出て、凄い楽しかった」


トシ「わたしの2位もマーキューリーレブ

しおみ「なんかもう、ライダーズから、ソウルフラワー、マーキュリーレブっていうのも、うまいつながりだなあって」

トシ「今回バーッとやって、ワゴンクライストとか、ヘロベンダーズとか、いろんなのが内包してて、一つになったのが好きなのかなーって思ったりもしたけれど、そんな音楽が混乱しつつも整理されつつっていうのが好きなのかなーって」

しおみ「欲張りなんかな(笑)」

トシ「なのかなー、ただの欲張り(笑)」

しおみ「まっ、いろんな事を知っている人は、それだけいい音楽を聴けれるって意味もあるのかな」

トシ「ほんとにいいバンド、ストリングスとかも入ってるし、捨て曲ないもんな、アルバムで」

しおみ「オバケの音が」

トシ「ああ(笑)テルミンかなんかがヒュヨワワ〜って鳴ってる(笑)」

しおみ「前のアルバムでも魂を感じてたんだけど、今回、ここまで魂が増加するとは思わなかったもんで(笑)嬉しい。前のアルバムではまだ得体の知れん部分があって、でもどっかに魂が見え隠れしてて、今回はもう、赤心の心、あからさまな心が、ポンッと」

トシ「ライブ楽しみだなあ」

しおみ「グラスホッパーさんとか見れる」

トシ「あいつだけバッタの名前をかたってんだ、他の人はちゃんとした名前なのに(笑)グラスホッパーのソロとかを聴くと、凄い遊び心のある人かなーっと」

しおみ「グラスホッパーさんは、ルナのファーストにも参加してる。次は2位、ブーラドリーズ

トシ「ああ、もう、もう、もう(なんか泣きそうになってフニャフニャしてる)」

しおみ「(笑)フニャフニャに、どーしたんでしょう?大丈夫?」

トシ「大丈夫です」

しおみ「なんか凄い事に」

トシ「だって、凄いんだもん!」

しおみ「今回も、ヤラレました」

トシ「ヤラレた、もう、ほーっんとヤラレた」

しおみ「聴いたなぁ…一曲目がねっ」

トシ「(大爆笑)」

しおみ「(笑)なぜ笑う」

トシ「(笑)いやいやいや、だって、悲し過ぎて笑えてしまう」

しおみ「それは、ソウルフラワーの曲。(笑)いやあ、一曲目は悲し過ぎたけど、もう、すっごい悲しいストリングスなのに、なぜリズムマシンの連打が入ってるんだ!っていう(笑)あの意味不明さから始まって」

トシ「(笑)俺はあの時点で、もう、ヤラレたもん」

しおみ「素直に泣かさせて欲しいんだけど、そうはさせない(笑)」

トシ「ドララッバチバチバッ(笑)」

しおみ「意地悪な」

トシ「で、歪んだギターがジャカジャカはいって」

しおみ「もう、一曲目で持って行かれて(笑)こうくるかぁ!って」

トシ「ブーぅぅラドリーズは、ほぉぉーっんとにいいバンドなんよ」

しおみ「アルバム作りにしても、もう、ここまで作れるバンドはいないよ、もう、いない、イギリスにもいない。もうずっとノンストップで」

トシ「これまたずっと聴ける」

しおみ「どんどん行っちゃうという」

トシ「歌詞も相変わらずいいし」

しおみ「歌詞も凄い攻撃的な事も口にしつつ、個人的な事も出して来てる。ちゃんと自分のいいたい事を言うのが、またかっこいい。なんか、甘ったるい言葉を並べた様な歌詞のバンドが多い中、ちゃんと自分の意見を持って。それはもうずっと前からブーラドはそうなんだけれど。(CDを手にしつつ)今回も伊藤さん(注:26)は、またバンバン書いてる」

トシ「もう書きまくってるよ」

しおみ「書き過ぎくらい書いてる(笑)」

トシ「相変わらず、メロディはポップだし、妙な、素直には行かせないゾっていう(笑)」

しおみ「なぜか、スクラッチが入ってたり」

トシ「(笑)ホーンとストリングスのせめぎあいが」

しおみ「これは、無理のないアルバムっていう、へんに大げさにしない」

トシ「俺はもう、最後の、まあ、日本盤はボーナストラックが入ってるけど」

しおみ「フューチャーイズナウ」

トシ「これは、もう、その通り!とか思って、手を叩く」

しおみ「フューチャーイズナウとか、攻撃的な歌詞なのに、曲はフニャフニャしてる(笑)」

トシ「(笑)曲は、ホワ〜ってなんか変なシンセで始まる」

しおみ「フユーチャーイズナウに助けられとこもあるもんで、ありがとう。ほんといろんな人に助けてもらってるという(笑)ほんとに、音楽がなかったら死んでたかもしれないっていう(笑)のはあるなー。だから、音楽が、ポップミュージックが、ほんとに、辛い人を救うっていう事は素晴しいと思う。いい曲だから売れるとか、みんなが歌うとかじゃなくて、そーゆー社会的弱者を一人でも救う事が出来たら、もう凄いと思うよ、そのバンド方が、まあ、オアシスとかは凄い売れてんだけど、弱者は救いそうにないんだけれど(笑)ブーラードリーズは救う事が、救う力を持っている、魔法みたいな、そーゆー力を持ってても、確実にポップで、面白い事をしようとしている、それで、政治的発言もちゃんとしてるし、ほんとにもう、完璧なバンド。また、年代が、ぼくらよりちょっと上くらいなんかな」

トシ「かな、同じくらいかな」

しおみ「ちょっと、考えてる事が」

トシ「ほんとな、似てるなぁ」

しおみ「だから、よけいにのめり込む事が出来るんです。だから、榛野なな恵の漫画とかも、なんで好きかって言われたら、あの漫画は、普通の人が言わない事を平気で、知世ちゃん(注:27)とかが、ケロっとした顔で、言ってくれる瞬間が凄いかっこいいなあって思って、ブーラドの場合もなんか、それに似てるって思う、前々から言ってるんだけど(笑)こーゆーフレーズの一つ一つに、「分かち合おうよ」とか、「君がなれる全てのものになるんだ」とか」

トシ「わーっ!かっこいいなあ」

しおみ「そーゆー、いっつも思ってるんだけど、なかなかこんな事は言えないっていう、生活の中でこーゆー事を言う事もないしっていうのを、ポンッとメロディに乗せて言ってくれるっていうのが、凄いかっこいい、最後のフューチャーイズナウとかも。とりあえず凄い!このバンドおかげで、一人の男が救われたと、っていうのもあるし」

トシ「俺もブーラドリーズがいなかったら、今の友達はいなかったかも知れない」

しおみ「凄い!いろんな人を助けてる、凄い力が秘められてる(笑)」

トシ「凄い(笑)ほんとに凄いもんね」

しおみ「なんか、ありがたい」

トシ「凄いんだけど、普通の人達なんよな、また」

しおみ「それが、また、凄い、ぜんぜん気取らない。ここまで、普通のまま、自分のやりたい事を、このスタイルで、この長時間やったっていうのも凄いと思うけど。ライブもまた」

トシ「また見たいな」

しおみ「今度もまた、ハジケてしまうかも。(しおみ、突然FREE HULYのイントロを歌いはじめてヘッドバンキング!)なーんかこんな事になってしまうかも(笑)」

トシ「(笑)いや、もう、あれは」

しおみ「俺はもう落ち着いて座って見てるんだあって、ドッンドンッタ、ドンドンッタ、テリリリリィテリリリィテリリリィ〜(アイハングサスペンテッドのイントロ)うわー!!(笑)」

トシ「(笑)」

しおみ「なんかも、そーゆー事まで、させてしまうんよ、人間に(笑)日本の田舎者の男にそんな行動までとらせるんよ、ある意味これは、恋愛に近いものがあると思う、もうあと先考えず、行く!もう、これは、恋!恋の一種!しょうがないよね、惚れたもんは」

トシ「惚れたもん(笑)ブーは多分、なにを作ってもオッケーだと思うけど、でも、ほんとに凄いもん作ってくれるから(笑)その度にヤラレる」

しおみ「前のアルバムがなぜ評価されないのかが、常々、疑問に思って(笑)ライドザタイガーで泣かないのか!」

トシ「あんな凄い、いいアルバムは無いんだけどなあ」

しおみ「歌詞がもうー!あの歌詞の美しさは、どうしようもないね。あのアルバムは凄い好きだわ、だから評価されてない分可愛いというか、なんか兄弟がいて、この子がちょっとブサイクって思われてて、でも、その子が一番性格が良かったりする、みたいな(笑)」

トシ「歌詞も、だけど音も」

しおみ「いや。もう、冗談じゃないよ!シャレになってない領域にまで及んでいるから(笑)」

トシ「やってくれたな」

しおみ「京都へ行く新幹線の中で聞いてたなあ、ブルールームを…、サビの♪WHY DONT YOU LEAVE ME ALONE!ジャーンジャーンって、もう、もう(笑)新幹線の中でこう、見えない光を探そうとしてるみたいな、言葉では言えないものが、もう、熱いものが、熱いものが(なぜ繰り返す?)…なにか、生命の塊というか、とんでもないエネルギーが入ってるんですよ」

トシ「もう、褒めつくしたなあ(笑)でも、ほんっ…………とにいいバンドだから」

しおみ「お前は…お前は…なぜ?なぜ!…俺を!(笑)見てたのか!?(なんのことやら)」


トシ「(笑)あっ!言い忘れてだけど、ぼくの一位はブーラドリーズ。ブーラド、マーキュリーレブ、ワンツーフィニッシュです」

しおみ「つながってるなあ(笑)上の方へ行くとなにやら、個人的な事とか」

トシ「(笑)スピチュアルとか」

しおみ「心の中に3つも4つもいろんなものがせめぎあってて、うまく言えなくて、難しくなるんです、あんまり褒めるとなんか、お前はアホか!みたいな事になるし、褒めたくないのに、褒めてしまう」

トシ「でも、いいもんはいいんです(笑)←誰かのモノマネしてるみたいな口調」

しおみ「もう、分かってるから、分かってる人には、答えが。もう、ちゃんと生きてたらこうなるって(笑)いろいろあって、それでも、ちゃんと生きていくとこーゆー風になってしまう(なんか寂しい口調)」

トシ「やあ、マーキュリーレブは来るし、ブーラドも今回は来て欲しいなあ」

しおみ「なんだかんだ言っても、ま、やっぱり、クリエイションの中心のバンド(笑)」

トシ「アランマッギー(注:28)、エド(注:29)、ブー(笑)」

しおみ「が、なんか、奥でやってて」

トシ「表ではなんか、ヤンキーバンドが荒稼ぎしてる(笑)」

しおみ「本当にいいものはここで作られてんだよと、でも、それを出すには金がいるから(笑)すっごい事で成り立ってる」

トシ「(長い沈黙ののち)…聞いてよ」

しおみ「聞いてから話そう、聞いてから文句を言ってくれ!でも、聞きましたけどねえ、普通じゃないですか。って言う様な気もすんだけど、いずれ分かるゾ!と(笑)しつこいなあ、あきらめが悪いな」

トシ「さて、そちらの1位は」

しおみ「こっちの1位?…和田アキ子(笑)」

トシ「ハハハハハハ(大爆笑)やっぱ、声に出して聞くと、笑えるなあ(笑)」

しおみ「でも」

トシ「や、もう、やっ、まっ、わ、和田アキ子(笑)」

しおみ「スペアミントが吹き飛ぶくらいの」

トシ「吹き飛んだなあ(笑)」

しおみ「ソウルパワーが!」

トシ「あの一曲のパワーは凄いよ、和田アキ子」

しおみ「まあ、誤解を解くために言うけど、小西さん。ピチカートの小西さんがハジケたと、98年ハジケまくった、カッコイイ!男として俺は、もう、尊敬する!と思って、小西さんの仕事を俺は一位にしました」

トシ「その仕事の中でも和田アキ子が、もう頂点」

しおみ「光り輝いている!ハッ!(笑)」

トシ「あれは凄かったよ、和田アキ子は」

しおみ「あれがクラブでかかって号泣しました、魂が引きずられるくらい」

トシ「かっこいいなあ」

しおみ「もう、こう、凄い、むせび泣いた(笑)」

トシ「ほんと、野宮真紀のバージョン(注:30)では泣けないんよな、なぜか和田アキ子」

しおみ「和田アキ子の声とバックの怒涛の演奏が、エライコトに」

トシ「歌詞がまた」

しおみ「野宮真紀の方はまだ、♪ごめんね〜ぼくは君のことって歌ってるんだけど、心はまだ、心は「君」の事を思ってないんよ!で、和田アキ子は思ってるんよ!それが凄い(笑)」 トシ「思ってる(笑)ゴメン…ネッ!だもんな」

しおみ「思ってる!思ってないとしても、そーゆー風に俺の心を動かしたって事は、それだけの力を持っている、彼女の声が、ボーカルが。まあ、小西さんの、おそらく個人的な事がにじみ出た様な歌詞と融合して、物凄いパワーとなって、もう、俺の心を、もう、ひきずり回して、もう、

ガンッ!ガンッ!ガンッ!

(コーナーに叩きつけられてるしぐさ)もう、グーッと首締められてもう、

ギブギブ!(手でバンッバンッ)

みたいな感じですね(笑)もう、大ショック、泣いて、泣いて、泣き倒して、もう、次の日走って買いに行って、もう、また泣いて、もう、心がググググ(手で重い玉を動かしてるようなジェスチャー)って動く、ゴリゴリと、こう、心の奥が、ここまで凄いものは久しぶりだったんで、もう、大ショック!」

トシ「普通に聞いてても、爆発力が高い」

しおみ「スペアミントが消えるくらいのもの、なんだそれは!?和田アキ子(笑)でも、この曲を聞かせた人は全員衝撃を」

トシ「衝撃を受けるわなあ」

しおみ「この曲を、結婚式のパーティでリクエストして大恥をかいた(笑)」

トシ「アハハハ(笑)凄いリクエストをかける」

しおみ「楽しくなって、和田アキ子をかけて…「ごめんねぇ」って結婚式やぞー!サーって顔が真っ青になって、あーっやめてください」

トシ「しまったー(笑)」

しおみ「もう、後先考えないから(笑)」

トシ「かかってはじめて」

しおみ「そう、こういう曲だったんだーっ(笑)って、気付きもしなかった。最初はね、♪ごべんでーぼぐだげをぎびはぁーって、もう爪こう立てて、キーっ!て(しおみ、机に爪を立てて引っ掻くしぐさ)もう、凄い事になっていて!」(一瞬にしてテンションが尋常ではないくらいになってます)

トシ「いやー、凄い、凄い事になってる、今も、今もなってる!(笑)」

しおみ「ごべんでぇ〜、ハァッ!(手が動く)ハァッ!(手が動く)って手が勝手に(笑)動くのよ(笑)ごべんでぇぼぐのごどだげをぎびはぁぐぁぁぁぁ(マジ、ヤバイ状態)ごべんでえ、いつかわすれ、わあーわすれらあ(と言って頭をかかえこむ)とか言って凄い、大爆発!!

トシ「(笑)大爆発だね、ジョー君は大爆発でしょう(冷静)」

しおみ「(笑)ええ?みんな爆発しないの?」

トシ「(笑)いや、爆発はするけど、大爆発は、ジョー君だけ(笑)」

しおみ「ごべんでえ〜は俺だけなんか(笑)もう、こんな(キチ○イな顔)になって聴いてたよ」

トシ「(笑)凄いもん、今の語り様は、大爆発してるもん」

しおみ「ごべん〜、ごべん〜(半泣き)ほんとになんかこう、これ(キーッて黒板に爪立てるしぐさ)なんですよ、こう、こう

トシ「アハハハハハ(笑)和田アキ子だぁ!(笑)」

しおみ「ほんとになんかもう(目が真剣、怖い)!

これなんですよ!


(と言ってトシくんが書いてきたベストテンの紙をにぎりしめて、トシくんの前に差し出して訴える)」

トシ「(笑)わ、わかったから、和田アキ子だね」

しおみ「(笑)これなんですよって、紙持って言われても(大爆笑)」

トシ「(笑)まあ、ポップミュージックはアホだから(説得力なし)…まあ、元気出せよ(笑)」

しおみ「まあ、あと(ピチカート新作をゴソゴソしてる)ピチカートが好きな女の子からメールをいただいて、なんか、いいなと」

トシ「(ピチカートのデザインを見ながら)凝ってるなあ、相変わらず」

しおみ「それで、今回凄い救われた言葉があるんですが、これは、「華麗なる招待」という曲の歌詞で、ダラダラまた小西さんが昔の思い出みたいなのを書いてて(笑)、人は生まれて、誰かに恋をして、そして死んでいく、あっけないもんだって言ってて、飛行機の中で見た短い映画みたいだ、って、でも、悪くない!って救いの言葉が一つあるんよ、その言葉が俺は凄い好きで、そりゃ、生まれたからには、死ぬし、生まれたからには好きになるし、それはもう、自然でしょうがない事で、それはもう、あっけないもんだと、でも、そんなに悪くない、この「そんなに悪くない」って言葉が好きで、そんなに熱く語ってる訳でもないし。小西さんも凄い辛い経験してるみたいで、でも今やっとハジケて、ここまでのものが出来る様になったと、そーゆー、いろんな経験をした男が、まあ、俺みたいな若僧に、言ってくれてる様な気がするんよ。悪くないよって、そーゆーありがとうの気持ちもこめて、やっぱりかっこいいと思う」

トシ「ぼくは全然違うけど、会社やめる時は、山本正之(注:31)の「ペガサスは空を飛ぶ」っていう、すごいイイ曲があって、その詩にはげまされて」

しおみ「それで!結論を言います!99年は、小西さんを見習って、プレイボーイで行こう!と」

トシ「あ、なるほど(笑)」

しおみ「その第一弾として、「原宿ゴダール」(注:32)というロードムービーをちょっと撮って来て、それで、プレイボーイかな?っと(笑)そんなテイストが」

トシ「ありました、ありました、ありました!ファインダーを通して(笑)」

しおみ「だって犯罪は出来ないから…、あればぼくは純粋に」

トシ「ああ、なるほど」

しおみ「女の子を可愛く撮ろうという気持ちで」

トシ「もういい(笑)」

しおみ「あれは純粋にゴタールみたいな映像って思ってたんよ」

トシ「ほんと思ってた?(笑)」

しおみ「でも、俺の中でゴタールは、かっこいい女の子のアップが、ゴダールだから(笑)ずっと撮ってたんよ」

トシ「でも、ハートが出てしまったん(笑)」

しおみ「出てない!出てない!ぜんぜん出てない!とりあえず、あれは嘘」

トシ「嘘?ハイエナの目(注:33)は嘘だったん?」

しおみ「嘘、嘘。あれは芸術(自分で笑ってる)あれは監督のエロス」

トシ「エロスを描くねえ、なるほど(笑)」

しおみ「絶対勘違いしてる!もう行けなくなるもん松本に(笑)」

トシ「ああ、そかそか(笑)」

しおみ「せっかく楽しく、みんなで、ねえ」

トシ「なんか異常なテンションだったから、なんか見ながらキャー!とか言ってたから(笑)だから、帰って、映像を見ながら、ジョー君が、見ながら、可愛い!とか、キャー!とか」

しおみ「言ったっけ?(笑)あれは、酔ってたん」

トシ「ああ、酔ってた、悪酔いしてたん(笑)」

しおみ「それは、旅に出たら、こないだ尾道に行った時も思ったの、旅に出ると、女性は美しく見えちゃうの、それそれ」

トシ「なるほど(笑)それはあるかも」

しおみ「毎日いたらね、わかんないけど、顔つきもちょっと違うし、街の空気もちよっと違うから、なんか、凄い言い訳してる(笑)」


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解 説

(注:1)エイフェックスツインことリチャード・D・ジェイムズと、マイクドレッドが運営している、お馬鹿で、ほのかにスピチュアルなテクノレーベル。サイロブ、スクエアプッシャー、DMXクリューといった可笑しな人がいっぱいで楽しい。

(注:2)トシ君が聴きたくてしょうがなかった(でも聴けなかった)80年代の名バンド達、他にも、サイケデリックファーズとか、ヤズーとか、今聴くと逆に新鮮だったりして面白い。80年代の音を決定した男、スティーブリリィホワイトが、誰もが認めるラーズの名曲「ゼアシーゴーズ」をプロデュースして90年代へ橋渡しした事実がまた面白い。

(注:3)ミッシェルガンエレファントが好きな君なら、絶対このバンドのこの曲を聴こう!もう、明日CD買いに行こう!

(注:4)電話が終わった、しばらくぼーっとしていた、部屋の電気を消して、生きててももうしょうがないなあ、死にたいなあ、死んだ方が楽だと思って、ナイフを探して、まくらもとにおいた(それは、高校の時使っていた冷たく錆びた電気工事用のナイフだ)、もう死ぬつもりだった、死ぬのは恐いけど、もうなにもかもどーでもよくなってしまった、死ぬ前に誰かの声聞きたいなあ、と思って、誰に電話をかけよう?そんな時かけられる友人は一人しかいなかった、トシくんに電話をかけた「ちよっと今、もう、ヤバイんよ、死のうかと思ってナイフとか探してた」「ちょっと待ってよ、これからそっち行こうか?松本来る?今死んだらポップゴーズアート!が出ないよ、読者のみんなが待ってるのに、小出亜佐子さんも待ってるし、近藤さんとか、ジョーくんの文章読んで泣きそうになったとか言ってたし、マキシマムジョイのススキタさんも褒めてたし、こっちの友達もみんな凄いなーって言ってたし…」声にはならなかったけど、涙がジワーッて溢れてきて泣いた、声には出さないで泣いた。「今はブルールームにいるけど、それをこえてフューチャーイズナウまで行かなきゃ、未来には何かあるんだよ、何かわからないけど、あるんだよ」電話は1時間程続いた、あの時の電話がなければ僕は多分この世にはもういなかっただろう。とにかく、今も情けないけど生きてます。「線をひくんだよ、その線の上に立って、思い出の方を見たり、向こうを見たりするんだよ」線をひかなきゃ、思い出を忘れる事なんて出来ないけど、とにかく線をひいて、それからだ、それから何かするんだ、何をしたらいい?そんなのわからない、けど、今はなにかをやるんだよ、やらなきゃ。

(注:5)アメリカで最も信用できる音楽プロデューサー、来日ライブでも彼がサポートでギターを弾きまくっていた。さすが元パワーポッパー

(注:6)ベルクラのリックとポールが音楽をはじめたのは何と83年、ザ・リバースから始まって、スプリングフィールズ、ハニーバンチ、チューチュートレイン、そしてベルベットクラッシュと、交友関係もミッチイースターから、マシュースイート、ジゴロアンツにパフィーとワールドワイド。

(注:7)のちのち分かります、お楽しみに。

(注:8)ポップターツのリミックスシングルに収録されたEC808リミックス、ループする破壊音のはるか彼方にポップターツの残骸が見え隠れするという凄いもの、焼酎飲みながらケーキを食べているような感じ。

(注:9)ブルーボーイ、ヘブンリーを輩出した、ブリストルの優良レーベル。95年に店じまいしてしまったけど、その後SHINKANSENと名前を変えて新たにスタート、最近噂きかないけど、マットくんは元気なのかなぁ?個人的にはノーザンピクチャーライブラリーの7インチが滅茶苦茶好きだった。

(注:10)ワゴンクライストの本名(なんてクールな名前なんでしょ!)といっても、彼は、他にプラグ名義でドラムンベースアルバムを発表したり、いろんな顔を持つ本当の才人。もう、聴こう。

(注:11)自分の前世は、アストラッドジルベルトの飼っていた猫だったと言い張ってる、ニンジャ期待の新人。極限まで作りこまれたリズムトラックが、決して息苦しさを感じさせず、ボサノヴァのレコードでも聴いているように緩やかに優雅に進行していく様は、もう、ポップとしか言いようが無い。

(注:12)アンビエントDJとして有名なミックスマスターモリスのユニット名。

(注:14)ワッツインエス、99年2月号の108ページ、クロスレビューの片×明人のコメント参照。以下、”カリマス”になりたいらしい不細工な編集長率いる SNOOZER様。バンドへの中傷ありがとう!インタビュー読んだだけでCD聴いてないんじゃないの?××××××××××××××!!(メーカーの意向により以下章略)かっこいい!やるじゃん。あと、これを平気で載せた鮎沢さんもかっこいい!

(注:15)説明不要レーベル、だけど説明する?カルビンジョンソン率いるアメリカはオリンピアのインディレーベル。メジャーに頼らず、自分の手で、自分の表現できるポップを作り出していく、嘘のかけらもないその姿勢を、世界中のインディキッズがリスペクトしている。

(注:16)確かに98年のクラブシーンを見直して見ると、ハピチャムとビックビートばっかり、しかも変に誤解された、ハピチャムでもビックビーツでもない気持ちの悪い、踊れないブツがやけに多くなかった?かつて、ビートルズを誤解して生まれたGSという音楽があったけど、あれに近い気がする。

(注:17)ドーン!とは、もちろん、ステレオラブのオウンレーベル、ディオフォニックのトレードマークのイラストの事。指先が銃口のおっさんがドーンってやってる、誰もが知ってるあのイラスト、実はスイスのアングラコミックスから流用したとの事。その質問をティムゲインにした中原昌也は、やはりかっこいい。

(注:18)ヘロベンダーズのメインボーカリスト、ダグマーシュはオルタナポップバンド、ビルト・トゥ・スピルの中心メンバー、ビルト・トゥ・スピルはペイヴメントと比較される事が多いけど、実際は、プログレポップな曲が大半をしめる。

(注:20)ダブナルコのファーストに収録された「モンキーピップアンドライス(猿のケツとご飯)」という実にブレインメルティンな名曲、カルビンの声もドロドロに溶けてへーんな意味でソウルを感じる。

(注:21)「ムーンライダーズの夜」に収録されているスピチュアルな曲、その歌詞は、鈴木慶一の遺言(少しばかりはやかったかな)とでもいうべき実に生々しいもの。

(注:22)NHKで放送された「ソリトン・サイドB」で、ゲストのあがた森魚さんが、最後に、なんと、「大寒町」(ライダーズのベーシスト、鈴木博文が19歳の時作った名曲で、はちみつぱい、あがたさん、ライダーズと歌いつがれている)を歌い、大ファンの緒川たまきは、本当に目をキラキラさせて泣いていて、もう、美しかった。(キャーッ!)同番組で、緒川たまきは、TVパーソナリティーズをBGMに自分の写真を紹介したり、シングルレコードのB面特集で、一人ヘッドコーティーズの「ジュテーム…」のカバーをかけて、誰もついてこれないので「わたしなんて毎日このレコードの事考えてるのに!」と暴走していて、実に可愛いかったのさ。

(注:23)「ポップゴーズアート!」の前身ペーパー、恥ずかしいので封印されています。

(注:24)トシくんが大好きな、ピュアな音楽を奏でるバンド。冗談みたいに素晴しいファーストアルバム「ミュージックフロムビックピンク」は、いつ、だれと聴いてもココロがあったまる、男達の手料理。

(注:25)中ジャケットに、ジョナサンとグラスホッパーによる、アルバムをひもとくキーワードとエッセイが載っている。刺激的で、断片的な言葉の羅列が、また、想像力をかきたて、歌詞に登場するキャッツキルマンションとは実在するのではないかと、深読みしたり出来て、いろいろ楽しいよ。

(注:26)クッキーシーン(祝!復活)編集長の伊藤英嗣氏の事。 実は、ポップゴーズアート!は伊藤さんの情熱にインスパイアされて誕生したペーパーなんですよ。

(注:27)友達少なく、恋人もなく、でも、誇り高く孤独に生きるぼくら、「でも孤独って楽しい事よ!」って言ってくれたりするとこが最高に優しい。榛野なな恵の傑作漫画「パパ・トールド・ミー」の主人公。ぼくらに必要な言葉が、ここにある、この中に。

(注:28)言わずと知れた、クリエイションレーベルの社長、商売の才能に目覚めても、心の奥のインディ魂は消せず、エドボールの曲を自分のオヤジに指揮させてアルバムにしたり、これまたエドと、ケミカルパイロットという、いかにもな名前のドラムンベースユニットを組んで、しかも、その音源を若手リミキサーにリミックスさせたアルバムを作ったりして、あいかわらずやりたい放題、大暴れ。

(注:29)エドワードボール。キンクス直系のパワーポップバンド「タイムズ」のリーダーにして、アランマッギーの片腕、というか、腐れ縁(笑) 実は、「ポップ・ゴーズ・アート!」ってタイムズのセカンドアルバムのタイトルなんですよ。

(注:30)あの夜、クラブに僕が来るので避けたのだろう、いや、その日は誕生日だったからかな。多分、あの夜、彼氏と愛しあっていたのだろう。胸が痛くて、ヤケになって踊ったけど、すぐに疲れてしまった。ピチカートの「悲しい歌」を和田アキ子が歌っている、ぜんぜんオシャレじゃない、悲しい、ほんとに悲しく聞こえる、やばい、なんか泣きそうだ、どうしよう。♪ごめんねぼくはきみの事あんなに愛していたのに、ごめんねぼくの事きみはあんなに信じていたのに。次の日、ぼくはさっそくこのCDを買って、聴いて、聴いて、思いっきり泣いた。

(注:31)トシくんのフェイバリットアーティスト。タイムボカンシリーズで有名、コミカルなパブリックイメージとは違って、彼はジョナサンリッチマンに通じるスーパーディフォームドで天然天才、かつスピチュアルな本物のアーティスト、この国に現存する数少ない本物の一人。

(注:32)「原宿」でもなく、「ゴダール」でもないロードムービーをテーマに、現在制作中です。

(注:33)しおみのカメラワークを評してトシくんが言った言葉。