トシ「んじゃ、10位は、去年、年末に買ったやつ、ブラックビーンっていうレーベルの「?」っていう、タイトルなし、なんか人のジャケットの箱に紙張って「?」って書いてあって、テイク・ア・チャンス!とか適当な煽る英語文句が書いてあるだけの、アナログ12インチ片面エッチング4枚と、CDが2枚入ってた、ブラックビーンレーベルのレコード福袋が、10位に入賞してしまいました。」
しおみ「福袋?アルバムとかじゃなくて」(やっとしゃべる)
トシ「じゃない、要は、僕の買ったやつにはたまたまワトゥワトゥとか入ってたけど、別のところで買っても中味は一緒とは限らない、なんか4牧あって、ワトゥワトゥと、アナログの方は2牧ほど宅録のがあって、あと、CDはちよっとノイズっぽいのがあったり、なんか、もう、訳がわからん(笑)で、あと日本人が一人入ってて(笑)」
しおみ「おニャン子クラブをサンプリングしてる」
トシ「そうそう、おニャン子クラブをサンプリングしてて、あと、最後にダウンタウンのボケとツッコミが延々とループされている(笑)凄いモノを当ててしまって」
しおみ「あの曲は凄いインパクトが」
トシ「バンドかなんか分からんけどもう、バンド名さえもよく読めないんよ、ジャケットは無いし、当然。で、裏っかわに一応、こんなのが入ってますよっていろいろダーッと書いてあるんだけど、もーかすれてて読めなかったし、一応レコード盤にも、汚い字で油性ペンで真ん中の紙んとこにワーッと書いてあるんだけど、それとレコードの裏の部分の字が一致しなかったり(笑)なんかそんな凄いのが出てて、やっぱ前から、このレーベルはあったんだけど、こーゆーのを出すとは…、ま、もともとおかしなレーベルなんだけどね、人のレコードジャケットに紙張って自分のオムニバスにするとか。」
しおみ「ひどい!」
トシ「なんか6組ぐらい入ってて、最初に楽しそうなやつが入ってたら次はノイズだったり、で、最後の5曲目とかは、時間がアナログで切れかけてて、無理やりフェードアウトさせられてる(笑)、そーゆー凄まじいオムニバスを出したりしてる」
しおみ「アバウトで、ナカナカ」
トシ「そーゆーアバウトさが好きなんだけどね、いいかげんさが」
しおみ「カッチリしたのは出来ない?」
トシ「カッチリしてる時は、妙にカッチリしたのが出たりする、そーゆーね、なんか、ポリシーがあるんだか無いんだかわかんない、ポリシーがいいかげん、いいかげんってのがポリシーって感じの素晴しいレーベルです、何考えてるのか分からないし、何考えてるのか、もう、知ろうとも思わない、もう、好きにやって、面白いから。結構ねー、ここのオムニバスは今年もいっぱい買って楽しませて貰ったよ、毎回毎回、ジャケットとかもなんかのコピーで、裏っかわに何かの広告とか(笑)」
しおみ「広告?広告の紙をコピーしてんの?」
トシ「いや、広告の紙の裏っかわに白いとこがあるから、そこにコピーして、切って、ジャケットに差し込んであるという」
しおみ「広告の裏を使うとは、主婦の知恵みたいですね」
トシ「広告というか、なんか雑誌かなんかポスターか、そこらへん、なんかの裏を使ってる」
しおみ「なんかの裏(微笑)」
トシ「毎回毎回そーゆーのが多い、ま、そーゆー面白いのがあったんで、ぜひみなさんも「?」を見つけて!結構ね、安かった、2000円切ってた、それだけ入ってて、たいした価格でもないのでぜひ、ぜひどうぞ。だいたいそんなとこかな、おニャン子クラブが凄かった(笑)」
しおみ「あの曲はなんかね、他にいっぱい入ってたのに、あの曲のおかげで、なにもかもが消えてしまった…聞き覚えのあるイントロが…(笑)」
トシ「(笑)ラップも入ってたでしょ、ラップにもなってる」
しおみ「うる星やつら(注1)がどーのこーのって(笑)オタッキーな…」
トシ「友達にも、ちょっとこれ聞いてみって聞かせたら、えっおニャン子クラブ?えっあっ?ってだんだんなんか、あっあっうっ?あっカッコイイ!とか(笑)カッコイイとまで言ったからね」
しおみ「カッコイイとは思わんけどね」
トシ「そんなとこ」
しおみ「刺激的な曲」
トシ「そうですな、いいよ」
しおみ「今回は、僕はトシくんのフォロー役としてのベストテンで、ま、あんまり元気もないんで、今日は」
トシ「ああ、そうか。僕もね、ちょっとね、ベストテンが、かなりグチャグチャになったな」
しおみ「じゃあ、こっちがフォローで、楽しい系をとりあげて、…楽しくはないんですけど。」
トシ「(笑)」
しおみ「みなさんに楽しんでいただこうという、音楽は楽しく!人生は…あんまり楽しくない。まあ、でもそれで10位がこれっていうのもアレなんですが」
トシ「ええっ、いいんじゃなーい」(ちょっとオネエ言葉)
しおみ「コマスの」
トシ「あーん、コマス、コマスねっ」
しおみ「あんなさびれた音楽…全然楽しくならないよ(苦笑)さみしくなるからやっぱり10位は…ま、いっか」
トシ「でも結構、刺激的は刺激的だったよ、内容は、ああゆう」
しおみ「メランコリックなサウンドなんだけど、ちょっと変わった事もやっている」
トシ「そうそうそう、スクラッチとか、泣きそうなラップとかね」
しおみ「悲しいラップが」
トシ「悲しい〜、ポソポソと」
しおみ「うちひしがれた様なバイオリンから始まって、なんか、もう、悲しさ大倍増!みたいな、ちょっと辛い時には聴くのはやめといた方が…でも、辛い時によく聴いてしまうんですけどね」
トシ「辛い時に辛い音楽を聴くのは、なかなか…聴く時は聴くから」
しおみ「なんか楽しいベストテンなのに、いきなり悲しい…悲しいけどでもいい音楽。プラスチックレコーズっていうチャペルヒルのレーベルで、これはプロペラハルカ君のところで通販で買って、一緒に送って来て貰ったのがGRETYっていうパワーポップのバンドで、それはやっぱり抜けが足りない感じだったけど、でも面白いレーベルで、その他にもグラムロックのバンドとかもいて面白いレーベルではある、ただ、コマスはその中でも突出して凄いよくて、多分これからもよくなるだろうって感じて、ただ単に「いいメロ」で、「かわいくて」っていうバンドではない、根本的に歌心があって、なんかその違いが、もうイントロのバイオリンの音で、分かる、分かるっ!バンッバンッ!貴様もか!って感じ。」
トシ「この前、東京にソウルフラワーユニオンを見に行った帰りに、ずぅーっとコマスを聴いてて、なんか深く、深く、聴き込めたけど、インストの曲とかもシンプルなんだけど、こう、ずぅーっと」
しおみ「クールに」
トシ「そうそう」
しおみ「なんかさ、人生の悲しみとかを、こう(ワイングラスをゆらす手つきで)味わいながら聴けますね」
トシ「聴けますねー」
しおみ「なんじゃそら(笑)全然元気が出ないんですけど、何のフォロー役にもなってない」 トシ「悲しいよー(笑)じゃあ、そんなとこですか。僕の9位は、去年からわめき続けてる、キンダーコアの、新たな道筋が出来たかなーっていう、「ヴァーモント」ってバンドの「リビングトゥギャザー」ってアルバムが出まして、で、今までキンダーコアって言ったらだいたい、ちょっと音がショボくて、ジャケット可愛くて、ドタバタドタバタしてる、キティクラフトが出た時に、ん、ちょっと変わっていくのかって思ったけど、でもキティクラフトもまた可愛い路線だった、そのへんの色で染まっているレーベルなのかなっと思ったら、こうゆうものが。ヴァーモントっていうのは、フォークロックというか、アコースティックギターと、シンプルなリズムだけで、ひたすら歌を歌われるという、なんか、アメリカのフォーキーなロックルロール魂が、こう、詰まってる様な!」
しおみ「フォーキーな?ロックンロール魂?」
トシ「攻撃的ではなくて、ギター一本で歌っている人とか、ま、REMとかでもフォーク路線の時とかの、ああいう、一風変わった渋い音楽が出て来たんで、ビックリしたのと、またそれが凄いよかったのと、そのメンバーの中にプロミスリングが関わってたりとか、そういう新しい動きが見えたんで、そういうのを含めて9位に。ああやっぱキンダーコアってのは、まあ、最初にグリッテイキティを聴いた時に「インディロックラブソング」ってのがあって、それが「インディポップ」ではなくて「インディロック」ってのが凄い好きやったんだけど、そのノリで、いい感じにいろんな音楽をレーベル全体でフォローしていく事になって行くのかなあと思って、そういう良さも含めて。ヴァーモントも個人的には凄い好みの音楽だったから」
しおみ「それまでのキンダーコアは固まりつつあって、そういう「かわいい系のレーベル」って事で、終わってしまうのかと思ってたのに…って時にこれが出て、レーベルの主催者がプロミスリングのファンで、根本の出具合がエモ系(注2)と繋がってるのとかがまた」
トシ「またね。やっぱり「おっ」とか思うものが、ある程度予定調和でレーベル買いをするんじゃなくて、キンダーコアでも別のものが出てくるってのが凄い嬉しくなって、やっぱりフォローしててよかったなあ。」
しおみ「キンダーコアの冊子が出てて」
トシ「そうそう、日本盤に今年めでたくなりまして」
しおみ「これがその、可愛い冊子、「水色ウサギといじわるバード」とか(苦笑)」
トシ「アハハ」
しおみ「勝手につけられてる、なんか、日本っぽくアレンジされている」
トシ「でもこのへんまでは、イメージとしてはこのイメージだったしね、その前にも、メンドーザラインとか、渋いなあとか思って」
しおみ「ヨラテンゴみたいな、あんな感じ。で、この冊子によると、発見したのが、川崎大助(注3)とか、マーキー松本さん(注4)、ロッキングオン、ユカリフレッシュ、あとはなんだ、カジヒデキ!」
トシ「カジヒデキ(注5)」
しおみ「あたりの人が見つけてきたと、いうような事になってるけども、なんか…いいのですか?」
トシ「いいのかなー?って思う」
しおみ「いいんですけどね、別に」
トシ「クリスマスコンピとか出て、カーネーションの直枝さんが一風変わったコメントを寄せてて面白かった、「この人達は自分が楽しむ為に音楽をやってて、そのヘボヘボ感が好きなんだよなあ」とか」
しおみ「キンダーコア自体は凄いいいレーベルなんだけど、日本に輸入されてくる段階において、変な」
トシ「歪曲が(笑)」
しおみ「歪曲が加わってるのが凄い気持ち悪くて、それでもやもやしてる時にヴァーモントが出て、ああ、やるやん!っと」
トシ「これが結局やっぱり、日本盤にならないんだなーって、出るかどうか分かんないけど」
しおみ「まあ、そういう流れがあったんで、キンダーコアというレーベルでは、まあ、でかくなったんで」
トシ「うん、ニューヨークに移転して」
しおみ「ポップフェスも、今度はキンダーコアが主催でやるみたい。ま、これからの活躍を期待しつつ」
トシ「いろんな、けったいなバンドとかも紹介して欲しいなと、そういう9位でした。」
しおみ「こっちの9位は、さらりと流して」(CDを持って来る)
トシ「これは僕は聴いた事ない」
しおみ「これは「バタフライチャイルド」の「ソフトエクスプローシヴ」ってアルバムなんだけど、ずっとソフトエクスプローシヴってバンドだと思ってたんよ、バタフライチャイルドが正しかった。これは去年の春買って、こないだ会社のストレスで3日間倒れてた時に、ずっとかかってて、やっぱいい音楽だという事で、ストレス解消にも、こう、アルファ波が出て」
トシ「アルファ波が出てる?」
しおみ「あのー、「癒し系(注6)」です(苦笑)」
トシ「癒し系?」
しおみ「うん、ウラBTTB(注7)と双璧をなす」
トシ「ビーティーティーって何?」
しおみ「ええっ?ウラBTTB」
トシ「ビー?えっ?」
しおみ「ウラBTTBって知らない?」
トシ「うん、知らない」
しおみ「坂本龍一が、レッドツェッペリンとエリックサティを融合させたアンビエントミュージック」(←違うだろ!)
トシ「ああ、なんか出てたね、ウラビー、なんかあったね、あれか」
しおみ「世間ではアレが「癒し系」なんだよ」
トシ「そか、聴いてないからね、教授どーでもいいから」
しおみ「こっちの方が癒し系かなって気がしました、これは、音としてはギャングウェイとかに近い」
トシ「あっ、ふーん」
しおみ「静かで、きれい。これはサードらしくて、ファーストとセカンドがあるらしいんだけど、見た事がない。これは、プラモミリオンセラーズの人がやってるフリーペーパー(注8)に載ってるという」
トシ「載ってたね」
しおみ「奴はなんでこんなに詳しいんだっていう(笑)」
トシ「彼のメモリーは凄いからね」
しおみ「凄いよ!ぜひ、ファースト、セカンドも見つけたい、これは凄い本当に綺麗、でも最後にオルタナナンバーが入ってて」
トシ「あっ、そうだ」
しおみ「今までの綺麗さは何?っていう(笑)最後に狂ったのが入ってるっていうのも面白い。4曲目の「ナンバーワン」か、この曲が凄い、「上を向いて歩こう」とか、あんな普遍なメロディというか、時代がいくら世代とか変わっても残っていくメロディ、もの凄い辛い時も、がっと引っぱりあげて、歩こうぜ!みたいな事を、言ってくれるのがいいなと、だから、もう歌謡曲も、ロックも、ポップもないんだよって、もう、そういう辛い人を励ますのがいいんだ!」
トシ「ああっ!」
しおみ「がんばって生きて行きましょう!みたいな気持ちが」
トシ「ああっ!」
しおみ「バタフライチャイルドの、まあ、嫌なおっさんなんだけど、顔みたら(笑)でも、音楽は綺麗で、もう「胃が痛い〜!イヤだ〜!」って寝てた時に。これが綺麗な音楽を聴かせてくれて「癒し系」と(笑)、「ウラBTTB」のウラのウラを行ってる(笑)」
トシ「えっ、どこのバンド?」
しおみ「えっと、プラモのペーパーには書いてたけど(笑)どこだっけ」
トシ「ギャングウェイだったらイギリス?」
しおみ「レーベルはシカゴなんだけど、確か、イギリスのあたりだったと、まあ、プラモの鈴木くんに聞いて下さい」
トシ「ハイ」
しおみ「以上」
トシ「僕の8位は「レノラ」の「マイ・インヴジィブル・レイン」というアルバムで」
しおみ「レノラもブックビーン?」
トシ「いや、えっとね、レノラは最初はブラックビーンから、これまた12インチで片面エッチングでミニアルバムみたいなのが出てて、それを最初にプロペラで聴いて、ペイヴメントとソニックユースあたりでやってる様なバンドかなあっと、どうもなんか、「んっ?」って云う、これは面白いんじゃないかというのが、そっから匂ってきて、ずっと気になってたら、アルバムが出てて、これがもうサードになるのかな?ワルシャワかどっかで見たと思うんだけど、結構もう何枚目かになる。その、ブラックビーンのやつは音的にはショボかったんだけど、なんかいいセンスだなーっと思ってたのがアルバムで大爆発!単にうるさいギターバンドではないと、メロディも凄い、突然ビーチボーイズみたいな綺麗なメロディが出て来たり、結構アレンジもこってて、アコースティックな響きと、ファズギターが後ろでブギュ〜って鳴ってたり、もう、こりゃあちょっと最近はいないんじゃないかなあっていう面白いバンド、だから要素としては、トータスみたいな要素がチョッロっと入りつつも、初期のペイヴメントみたいな爆烈ギターが入ってたり、それでいてメロディはちょっと綺麗、そんなに歌がしっかりしてる訳じゃなくて、異様にワンフレーズが綺麗、それが凄い好きで、なんか面白いバンドだなあと。これはちょっと、今年前初よく聴いてて、KHEER(注9)のイベントの時も持ってって、確か聴かせたと」
しおみ「ブーラドリーズ(注10)だ!」
トシ「とか言ってた(笑)」
しおみ「ブーラドリーズが解散しても、こいつらがいるからいいんじゃないかって(笑)」
トシ「よくないんだよ〜(泣)」
しおみ「納得がいかない?」
トシ「あのネ、ブーラドは解散するしな、あの時はひどかったね」
しおみ「(笑)ひどかったって?何が?」
トシ「(笑)よくわからないけど…、ブーラドは解散しちゃったよ。これはアメリカのバンドで、まだ名前も見ないし、ちょっとみんなでブレイクしてあげるのもいいかな〜っと、結構本当に面白いバンドだっんで、まあ、入口はこれもブラックビーンだったってのが面白いんだけど、こんなのも出してた、以上です。」
しおみ「…そうですか」
トシ「ああ、テンションが落ちてるな」
しおみ「…テンションは無いから」
トシ「ああ、無いんだもう」
しおみ「…こっちはタヒチ80」
トシ「(盛り上げようと大きな声で)ああっ!なんかようやく楽しいのがっ!」
しおみ「なんか、フォロー役がフォローされてる…」
トシ「楽しいのが出て来た!ウキウキだなー」
しおみ「…これは凄い…楽しい…」
トシ「聴いて楽しかった」
しおみ「あーなんだろ、インターネットで先行して話題だけにはなってたけど、それでヴァージンに輸入で入って来て、試聴で聴いたら、凄いゾ、なんかいいゾ、これもブーラドリーズみたいな、ああいう、ちょっとビートルズだけど、ビートルズよりいいんじゃねえかっていうメロディが一杯入ってて、プラス、ローゼスあたりのマンチェの要素も入ってるし、あとボーカルにずっとボコーダーがかかってるっいうのも何か、なぜタヒチで80なのか?っていう謎もありつつ」
トシ「凄いバンド名だね、これも」
しおみ「トーレヨハンソンがミックスで、アイビーのアンディがプロデュースで話題になってる」
トシ「ヘー」
しおみ「今、彼らはフランスでは大人気バンドになってるっていう事です」
トシ「フランスなんだ、でも英語で全部歌ってるよな」
しおみ「もう10年選手、これサードアルバムで、1と2があるらしい、それもなかなかいいらしい、多分これも日本盤で出ると思うんだけど、トラットリア(注11)から出ると思うんだけど」
トシ「(なぜか突如大声で)トラッ!トリアから出るわけ!トラットリアから出るわけね!」
しおみ「だもんで、出たら後追いでファーストとセカンドも再発される可能性があるから、また楽しみだなあーっと、まあフランスのスペアミントっていうのが一番わかりやすい、「さわやか」「青春」「いいメロディ」これは…いいですヨ。ま、トラットリアのコンピにもさっそく入ってたし」
トシ「トラットリア、世界に触手を伸ばしてるよね」
しおみ「…悪い…悪いことをするな…」
トシ「気弱に(笑)」
しおみ「…やめてくださいよ。なんかセクハラの様なレーベルなんですけど(笑)」
トシ「アハハハ」
しおみ「文句が言えない」
トシ「文句はあんまり言えない(笑)」
しおみ「ま、だけど、そんな全部を色眼鏡で見ないで、ミックスが誰だの、トラットリアから出るだの、無視してこれだけポンッと渡されても、これは素晴しいと、いいの!」
トシ「日本盤になればね、手に入りやすくなるしね」
しおみ「そしたら来日もして、ライブに行けたりして」
トシ「そうそう、いいことはいっぱいるもの」
しおみ「辛いことはもっと多いけど、いいこともある、これを聴いてみんなも元気を出せと、基本はそれ」
トシ「基本はそうなんよ」
しおみ「あとは…、このジャケットはないだろう!って(笑)」
トシ「(笑)俺、日本人かと思ったもん、最初そのジャケ見た時」
しおみ「ラパァエルフォトの梶野さんが見つけて来て、その繋がりで小山田(様)の方へ」
トシ「行っちゃったんだ、自分とこで出せばいいのにね」
しおみ「ま、毛色が違うから。」
トシ「僕の7位は、オオトモヨシヒデって言うのかな、読み方、大友良英の山下穀男のトリビュート盤が出て、それが7位です」
しおみ「なんでそれが7位なんだ?(笑)」
トシ「いやっ!だって凄かったモン!とにかく凄かった」
しおみ「ジャイアントロボのテーマしか聴いてないけど」
トシ「ジャイアントロボが、とにかく凄かった、エンケンさん(注12)が歌ってて、凄いリズムがグッチャグッチャになってて、ガヒンッガヒンッ、ビー、ガー、ッゴー、って凄い音がいっぱい入ってて、あれはヤラレタ、もう7位、入りました。」
しおみ「エンケン以外にはありえない叫びが(笑)」
トシ「♪ジャイッアンットロッボッ〜ってなんか、なんか、無茶苦茶かっこよかった」
しおみ「なんか、ちょっと軍歌を聴いているみたいな(笑)」
トシ「(笑)そんなことないよ〜」
しおみ「士気高揚をなんかこう、ガンバルゾー!みたいな」
トシ「いゃー、もうよかったもん、かっこよかった、他の曲もよかったよ、プレイガールのテーマとかね、あとガンバのエンディングの曲が、あの山本精一さんが朗々と歌ってて、そういうのも含めてヤマタケさんのトリビュートが7位に」
しおみ「「太陽にほえろ」の人?」
トシ「は違う」
しおみ「なんかごっちゃになってる。まあ大友良英さんは、ライブを大学の時に見て、もう耳が痛くなってた、めちゃめちゃうるさい、レコードは割るし(笑)、もうえらい騒ぎ、バックの映像が、ビデオと演奏がぴったり合ってた、そういう先駆者でもある」
トシ「僕は全然、これを買うまで、この人がといういう音楽をやっているのかよく知らなかった」
しおみ「グラウンドゼロっていうバンドと、映画音楽とかも、まあ、マーキー系(注13)なのかな、その時はポッピー神山さんが主催のイベントで、ポッピー神山さんもうるさいし、大友さんもうるさいし、うるせーうるせーって感じで、グランジの前夜にそんな事をやっていたという」
トシ「今回もうるさかったけどね、確かに、凄い、何がどーなってんのか、もう分かんない様な暴れっぷりの曲とかもあったし、よかったよ」
しおみ「大友さんは、佐々木敦さん(注14)の友達だったりする、岸野雄一(注15)さんとかと繋がってる」
トシ「そうそう、解説とかは岸野雄一さんと二人でやってる」
しおみ「あの人達のホームベージでのやりとりが凄い面白い、信用のおける大人達って感じで」
トシ「いやあ、もう、トリビュート盤にふさわしい壊し方というか」
しおみ「やるならここまで」
トシ「うん、やらなきゃ!オリジナルを超えるぐらいはやって欲しいなあ」
しおみ「こないだ出たジャムのトリビュート盤なんか、オリジナルを超えたのはシルバーサンだけっていう酷い状況だった(笑)」
トシ「やるんなら、こうオリジナルを叩きつぶして」
しおみ「オレの音楽にする!」
トシ「これは全編、ヤマタケさんに対する愛情の裏がえしで、そこまでやるかっていう」
しおみ「トリビュート盤って、もう、あのルパンのやつで、俺はもうトリビュートはするな!という境地に達してたけど、なんか、いいなあ、そういうのは」
トシ「やっぱね、ジャイアントロボをエンケンに歌わせた時点でね、やっぱ凄いぞって」
しおみ「そこまでしなくちゃ」
トシ「素晴しいアルバムでした」
しおみ「それが7位ってのが凄いなあ、意外だったなあ、7位でいいんですか?(笑)」
トシ「1位の方がよかったかなあ?(笑)そういう事じゃなくて?いやもう、病んでたから」 しおみ「病んでたんだ、でもまあ直ったん?」
トシ「直ったのかなあ〜、直ったのかな〜、まあいいや、もうジャイアントロボには励まされました」
しおみ「そうなん、ジャイアントロボに励まされたんだ」
トシ「そうそう、大変な日々が。」
しおみ「こっちの7位は、なんでしょう?」
トシ「なんだろう?」
しおみ「これ」(CDを見せる)
トシ「アハハッ!来たぁ!ナンバーガールが!」
しおみ「なんで(ウケたの)?」
トシ「いやだって楽しい系列が来るのかなぁって、イキナリ(笑)」
しおみ「楽しいじゃない」
トシ「ええっ!(笑)」
しおみ「ナンバーガール、楽しいよー」
トシ「楽しい?」
しおみ「うん」
トシ「ふーん」
しおみ「ナンバーガールは」
トシ「デストラクションベイビー、いいアルバム!まあ4曲しか入ってないけど、凄いよこれ!」
しおみ「いい感じで、まあ音楽的に言えば、日本のバンドも充実して来たって感じ、フリードマン(注16)プロデュースだし、音もしっかりしてるし、歌詞もいいし、今までに日本にないっていうくらい生々しい歌詞と叫び具合、今まで綺麗に歌おうとか、どっかにそういう意識があったけど、これには、もう素の心象風景が、青春の憤りが、もう、バンッ!と出てて、生の音楽というか、本当の力のある音楽っていうのはこれかなって」
トシ「ナンバーガールは凄かった」
しおみ「これは、今までにはない衝撃が」
トシ「アルバムとかは歌詞が聞き取れないんで、辛かったんだけど」
しおみ「最初、英語で歌ってんのかなあって」
トシ「何歌ってんのかサッパリ分からなかったんだけど」
しおみ「歌詞カードを見ると、おやおや!こんな、いかがなものか!って」
トシ「いかがなものか(笑)」
しおみ「大変ですよ」
トシ「もうこれは、素晴しいバンドだなあ、いいバンドが出てきたなあと」
しおみ「これはいい!」
トシ「なんか、もっともっと行けそうな気が凄いするよ、荒削りな」
しおみ「最初に聴いた時は、歌が始まんないなーという印象しかなかった(笑)インディのファーストなんだけど、試聴で聴いたら、歌が始まらないよー、ずっとイントロだよー(笑)ずっとイントロバンドっていう印象しかなかったんだけど、なんか、これも佐々木敦さんが褒めてて、で、トシくんが送ってくれて、「おっ!」って、まあ、(突然声がでかくなる)それよりなりも!」
トシ「ああ」
しおみ「ギターのメンバーの」
トシ「田淵さんがね」
しおみ「凄い可愛いんですよ、もう音はもう、俺はどーでも」
トシ「よかったもんね」
しおみ「音は後からついて来て」
トシ「ていうか、俺がナンバーガールいいよって話をしたら、いつのまにか田淵ひさ子が可愛いって話になって、もう、それだけの話になってたもんね、一時期」
しおみ「まあ、それだけなんだけど(笑)それだけで買ったんだけど、でも音もよかった」
トシ「なるほど」
しおみ「でも、それだけでもオッケー」
トシ「それだけでもオッケー(笑)」
しおみ「これは、いいよー」
トシ「今度ね、ライブ盤も出てて、それもまたよかった、ファーストアルバムより逆によかった、ちゃんと歌が聞こえるし」
しおみ「あの新聞の記事の」
トシ「そうそうそう」
しおみ「ここらへんに田淵さんが」
トシ「そうそうそう」
しおみ「いい!(笑)いい感じ、「スヌーザー」にも田淵さんが」
トシ「たっぷりフィーチャーされてて」
しおみ「もう〜それで、「米国音楽」にも、あんまり買うつもりは無かったんだけど、どーしよーかな今回は、とか、今回ばかりはオイオイ!とか思いながら、フとページを、52ページを見たら、あっ、買おっ」
トシ「ハハッ、どれどれ、あーなるほどね」
しおみ「これはもう、買うでしょ!」
トシ「ジョーくんとしては「買い」ですか」
しおみ「ここを切って定期券の裏にね」
トシ「ここを、こうトリミングして」
しおみ「定期券の裏に入れとかなきゃ、いけないんです」
トシ「そうか、スヌーザーはでも買わなかった?心は揺れた?」
しおみ「スヌーザーの写真もなんか、ああーっ!」
トシ「いっぱい載ってたもんね、ちっちゃいんだけど」
しおみ「ポテトチップスを食べている写真が、かなり、かなり、キてました…うわー食べてるよー(喜)」
トシ「やっぱり、スヌーザー見て、これはもう教えなきゃって思って(笑)」
しおみ「近年まれにみる、なんかー」
トシ「スヌーザーを久々に褒めたよね、文句ばっか言ってたのに(笑)」
しおみ「スヌーザーはいい雑誌だ、載ってるし(笑)」
トシ「そういう感じだったもんなあ、いやほんと、日本のいいバンドがいっぱいいて、いいね」
しおみ「これはいいバンドだ」
トシ「もういいですか?田淵さんに言うことは」
しおみ「いいですよー…、ああっ!でもね、最初に「バウンス」のあの、今度出てくるよー系のバンド、まだデビュー待ちのバンドばっかりのページがあって、そこへ、ブレイク前のナンバーガールの写真が載ってて、そこへ田淵さんの写真も載ってて、これは来る!と、もう確信した!他のメンバーは、ちょっとわかんない、そこに視線がギュッと集中して、これは!これは来る!パンって閉じて、フンッ!ってなって」
トシ「フンッ!ってなったんだ、凄い」
しおみ「それが予言が的中して」
トシ「見る目が違う」
しおみ「もう、えらい事に、でもトシくんもなんか、こんな女の子とアイス食いたいというセクハラ発言を、昔してた様な気が」
トシ「ああ、アイスは食いたい、アイスは一緒に食いたいね」
しおみ「それは駄目ですね、却下」
トシ「なんで却下?ホームランバーとか食いたいじゃん、60円づつ出して」
しおみ「そんな事はしちゃいけません」
トシ「なんで??(笑)」
しおみ「セクハラになるから」
トシ「そうかなあ〜」
しおみ「見てるだけでいいんです」
トシ「見てるだけ、いや〜、アイス食いたいよ、こう、浴衣とか着させたい」
しおみ「うっわー、駄目、そんなぁ」
トシ「駄目かい?」
しおみ「だいたい、音楽の話してるのに、まあ、そういえばって俺が振ったんだけど」
トシ「6位か、6位は僕も日本のバンドで、もう10年選手ですけど、「カーネーション」、「パラーキートアンドゴースト」っていう、去年、いっちゃん最初に出たアルバムで、もう、ほんとに素晴しいにも程がある様な」
しおみ「程があるんだ」
トシ「凄かった、今回もすごかった。結構アルバムとか波があったりして、今回のあれはもうほんとに」
しおみ「どーなんですか?」
トシ「今までのが全部入ってて、さらにも一個上くらいに行った様な感じかなあ」
しおみ「僕の印象では、めちゃめちゃ長いんだけど、最後まで聴いちゃうという、感触としてはブーラドリーズのジャイアントステップスとか、ああいう作り、超大作でゴチャゴチャした音がゴチャゴチャしまくってんだけど、なんか最後まで聴いてしまう、不思議なエネルギーが、力がある、聴かせちゃうアルバムだったな」
トシ「やぁーもぉー、カーネーションずうーっと好きで聴いてたから、今までもいいアルバムいっぱい作ってきてるんだけど、今まではちょっと、周りで聴いてる音楽と若干温度差のある音楽が出てきてたりしてたんだけど、なんか今回はピッタリ合ったのが出てきたから、それでもビックリ、歌の内容とかも、どんどんよくなったり、ボーカルが代わってたりもしてたから、今回、更になんか大胆になってきたかな、こうソカベとかがギター弾いてんだけど、もう気になんなかった、最初は先入観で「んんっ!」とか思っててんだけど」
しおみ「もう忘れてた、アルバムの存在感の前には」
トシ「凄いバンドになっちゃったなあと、ほんとにこのアルバムが大好きになったかせ、初めてライブに行ったんよ、今までなんか、行くタイミングがズレいたりしたから、今回ぴったり合って行ったら、ライブ自体がやっぱ、楽しかった。10年もやってるからカッチリ決まったライブを展開してくれるのかなあ、と思ってたら、もう、なんか、今日初めてライブをやる様な感じで(笑)、メンバー楽器入れ替えたり、アコースティックギターの曲になったら直枝さん一人でき来たり、直枝さん抜きでやってみたり、ほんとになんか、手を変え品を変えじゃないけど、ステージ自体がなんかすでに楽しい空間になってる、アルバムの曲も全部やったし、10周年という事で昔のアルバムから全部1曲か2曲ずつやってくれたのが凄い嬉しかった、凄い成長をしてきたバンドだなあと(笑)。一人とか二人のユニットで、こういう実験的な音楽をポップスにつなげてやってるってのは最近多いけど、5人編成のバンドでそれが出来てるっても逆に凄いなあと思って、これももっと、もっと人に聴いてもらいたいなあ」
しおみ「ツタヤで490円で中古であったのを見た時は悲しかった、悲しいなー。こないだ「天国と地獄」に入ってる「愛のさざなみ」(注17)あれを聴いたら凄いよかった」
トシ「いいよねあれ」
しおみ「歌詞がいいんだー」
トシ「あれねえ、ライブで最後にやったんよ」
しおみ「泣くだろうね」
トシ「もう、なんか来たー!っと思った、「天国と地獄」から何やるのかなって思って「愛のさざなみ」やって、うわっやっぱって」
しおみ「あの歌詞、ああーっ、て感じだね」
トシ「カバーだけどね、あの曲を選ぶってのがやっぱり」
しおみ「あの曲をみんな、ちょっと聴いて下さい(笑)、あれは、もう泣く」
トシ「泣くよねー」
しおみ「あの曲と、「ガールフレンド・オブ・アーミー」の一曲目とか、ちょっと俺の中では泣き系」
トシ「ハァー(ため息)」
しおみ「今回もちょっと泣きがね、「♪手の中で燃えたラブレター」とか」
トシ「ぐあああ〜」
しおみ「なんかねえ〜」
トシ「こう、直枝さんの書く歌は、なんかねえ」
しおみ「困るよ」
トシ「いいよなーやっぱり、どんなにサウンドが変っても、なんだかんだ言っても直枝さんの歌が、きっちり真ん中にあってるってのが、揺るがないものがあるなあ、それがまあ、カーネーションのオリジナリティの一つではあるんだけど、今回もまた、いろいろ、ちまたで言われるインディポップの要素も入ってたりして、ドラムンベースっぽい事もやってて、でも絶対方法論に頼ってないというか、ちゃんとカーネーションサウンドになってるっていうのが、よかったなーやっぱり。」
しおみ「6位は、クラブスのアルバム」
トシ「おうっ!」
しおみ「「サンド・アンド・シー」、クラブスのライブ行って、楽しかった、で、歌もよかった、楽しい日が、まあ、一夜限りだったけど、そのライブを見た日は、俺は、もう、ほんとに楽しかった、それ以前以後も辛かったけど、その日だけはほんとに楽しかった、で、ありがとうございます、元気が出た」
トシ「今回はね、松本はね、どうも前日に疲れてたみたいで、前回程のステージは見せてくれなかったけど、それでも、楽しい。ニッシーが言うところの「超いい人ロック」というか、人柄がにじみ出てる、楽しいステージをいつも見せてくれる」
しおみ「ライブの方の内容は、前号のvol.20に載ってるんで、ぜひ」(宣伝)
トシ「いいよね、クラブスとかは、もう、Kではすでに古株のバンドだけど、今だにこう、十分な、全然衰えてない」
しおみ「ニッシーさんと、なんだっけ、トシくんが好きな女の人と」
トシ「うん、ティナさんね」
しおみ「C.T.B.の池田さんとか来てて、なんか、みんな、いい感じの人で、クラブスもいい人で、いい空気が漂ってた、気もちよくて、なんか、…もうちょっと生きていてもいいかなーって、なんかそんな、自殺する人が思っちゃうくらいに、幸せというか」
トシ「いいよなー」
しおみ「ほんとに、楽しくがんばってやってる。そのヴァイブがもう、胸に直接、スピリチュアルなヴァイブが、魂を揺さぶるものが!いい人達はいいなーと」
トシ「もう、なんかなー」
しおみ「いい人達はいいんだ!というような事を思ったりもして、もうよかったなー」
トシ「また来るだろうし、クラブスは、是非、是非来て欲しい」
しおみ「言葉で言うより、もう、あのライブとか思い出して、もう、ニコニコして、いっかなーって、それで日々を乗り切る」
トシ「あの、クラブスのライブはほんとにいいよなー、なんか」
しおみ「で、ライブハウスのチラシで、ヨーヨー・ア・ゴーゴーが、誤植で、メロメロ・ア・ゴーゴーになってて、ちよっと、どないなもんかと(笑)メロコアのメロと間違えたのか?」
トシ「アハハッ、メロメロ(笑)」
しおみ「YOYO、メロメロ、えーっ?(笑)」
トシ「それ、なんか、どーゆう間違いなんだろうね(笑)」
しおみ「読み取りソフトがポロかったのかなあ?それが可笑しい一面もあった、まあKは、信用できるなあと」
トシ「5位は、「ルナ」、「ザ・ザィズ・オブ・ナイツ」で、日本盤がついに出なかった」 しおみ「待ってたのに」
トシ「そうそう、ルナの新しいアルバムですが、とりあえず、A面最後の「スーパーフリーキーズメモリー」を聴いてくれ!と、頼むから!あれだけでいい、あれ一曲でいいから」
しおみ「あれは、ルナの集大成、今までのルナの培ってきたものが全部詰め込まれてる」
トシ「ちょっとね、もう、凄すぎる一曲だった。アルバムの出来も、いろいろ書かれてはいたけど、やっぱり新しいドラマー入れて、バンド的には少しは成長してるかなーっと思ったんよ、僕的には、アルバムとしてもよかったけど、曲の中で、飛び抜けてその「スーパーフリーキーズメモリー」が、あまりにもよすぎたんで、なんかエナジーとかが(笑)」
しおみ「エナジィ?」
トシ「光とかが!」
しおみ「ひかり?エナジイ?…いや別に(笑)」
トシ「なんだー、えーっ、なんか出てきたのよ(笑)光臨して来た」
しおみ「光臨?…どうしたんですか?(笑)」
トシ「(笑)いや、わからん」
しおみ「なんか、よっぽどな事が」
トシ「いやもーなんか、おーっ」
しおみ「でも、ルナは毎回」
トシ「よっぽどなんだけどー、今年も来たかあって思って」
しおみ「気がついたらルナを聴いているという(笑)」
トシ「そうそう、今年も来ましてね、その時にまたルナが来ましてね、「スーパーフリーキーズメモリー」が。」
しおみ「最後あたりメロトロン(注18)が絡むあたりに、たまらんものがあるな」
トシ「キングクリムゾン(注19)も使ってた」
しおみ「そう、キングクリムゾンになってく(笑)、泣いていいのか、笑っていいのか」
トシ「ザ・バンドも使ってるし、ジョンサイモン(注20)も、いやー、ルナはねー、これは俺にとっては、もう、「癒し系」かな(笑)、ルナは、なんかこう、濁ったものをすくいだしてくれる、なんかが光臨して来て」
しおみ「ああー、便利なんだ」
トシ「いゃー、ジャケットも凄いよかったけどね」
しおみ「女の人の目が、アップで…」
トシ「美しい、ルナは、いやー」
しおみ「ルナは、でもいいね」
トシ「ルナのアルバムはちょっと、「スーパーフリーキーズメモリー」って曲も凄かったけど」
しおみ「ルナのライブも凄いよかった、あんなひよわなイメージがあるのに、凄い緊張感があってびっくりした」
トシへ「今回とかも、ギターの絡みがあって、結構」
しおみ「ギターはねえ、色っぽいんよ!」
トシ「で、ディーンの力が大きいのかと思ってたんよ」
しおみ「ライブを見るまではね」
トシ「結構、もう一人のギターのシーンが絡んで行くんよ」
しおみ「なんか、こう、色っぽい絡み具合が!」
トシ「なんかこう、こうこう、こういう感じね」(2人、手をクロスさせクネクネ曲げる)
しおみ「格子状にからんで行く様な」
トシ「あれはびっくりして」
しおみ「見てて、緊張感もあるし、気持ちいいし、どんどん見入っちゃう!どこで、どこで終わるんだ!ってこう、キィーッ!って感じで、拳ギィーッ!って感じで見てて、そしたらスタッて終わって、あれっ?(脱力)凄いいいライブで、あのバンドのまとまりはいい」
トシ「もっと、ディーンの一人が極だったバンドかなーって思ってたりはしてたけど、全然、もう、そのイメージは崩れてしまった」
しおみ「ギャラクシーでは、彼のギター、フィードバックでもってた気がするけど、ルナはバンドとして、一つに、ギャラクシーもあったけど、それに引きずられずに、次の段階にちゃんと移行しているところがいい、逆にデーモン&ナオミもデーモン&ナオミで、ギャラクシーを全然引きずってない、そこら辺の別れ具合も、潔くていいんじゃないのかって」
トシ「素晴しかった、ルナですね」(トシ、なぜか鼻をかむ)「ちょっと興奮しました。」
しおみ「悲しみのあまり、涙を、新郎が!」
トシ「涙じゃない!(笑)ライブに来て欲しいよな、ルナも」
しおみ「こっちの5位は、「フレーミングリップス」の「ソフトブレティン」を入れよっかなっと」
トシ「はい、これはね」
しおみ「なんで入れるかっていうのは、ライブが楽しかったんで、またまた元気がでた」
トシ「見に行きたかったな、ライブな」
しおみ「凄い元気が出て、元気が出たと、元気を出せ!と」
トシ「いやー、レコード聞いてるだけで元気は出たしね」
しおみ「これもプロデュースがフリードマン、フリードマンさんは凄いぞ!モグワイもやってる、で(声が突然でかくなる!)これを5位に入れたってのは、その前日くらいにモグワイのライブがあって、それに行って、モグワイのライブはもっのっすっごっい、よかったんよ!!!!!」
トシ「もの凄いよかった?」
しおみ「うん、それも含めてフリードマン、リップス、モグワイ」
トシ「ナンバーガールも」
しおみ「ナンバーガールの美しさも、彼女の美貌も含めて!いやもう、モグワイはマジで凄かったんよ、モグワイは買ってないから入れてないけど、ほーーーーっんっとモグワイのライブは!モグワイのスチュワートが、こう、こう(しおみ、パーカーのフードをかぶり)こう、こう、かぶってて、ガッガッガッって興奮したら、フードがバアッ!と脱げたら、頭の薄いのがバアッ!と明らかにされて、もう、
トシ「(呆れて笑いながら)フレーミングリップスの話ですが」
しおみ「(いきなりテンション落ちる)凄い楽しい、ちょっとコがつく人(注22)とは比べ物にならないくらい、映像のシンクロ具合も良くて、ま、ドラムがいないのが残念だったけど、凄いモンティパイソンの映像とかも流れるし、めちゃめちゃ楽しいライブ」
トシ「いいなあ、見たかったなあ」
しおみ「レース・フォーザ・プライズで、みんな吹き飛んでたね、あのイントロで(笑)、ま、核兵器の開発者の事を歌ってる歌で、核兵器を競争している化学者でも、同じ家族を持った人間なんだよっていう、凄い、ヒューマニズムの歌で、で、画面では、こう核爆発がドーン!ドーン!(笑)、で、あのイントロが流れてきて、その組み合わせ具合も、凄い、凄いよー。あと後日談で、クッキーシーン(注23)の永井さんって、フレーミングリップスと仲良しの人が、HP上でリップスはもう、終わったって、ギターのスティーブンのユニットになってる状態らしくて、ライブは僕とかはよくて、多分見てた人はみんなよかったと思うんだけど、彼らをよく知ってる永井さんにとっては、もう、痛々しくて見ていられなかった、っていう裏事情があるんだけど、そんな事はさておき、楽しめたってのはある、それに、フレーミングリップスが今後どういう風な方向に移行するかってのは全然わからないから、多分これは、今までの実験を完成させようとした段階の時だと思う、今までは全部実験的過ぎてたから、これでちょっと落ちつかせようと、これはパチンといい出来でまとまったアルバムになってて。まあ、一曲目のイントロでもう」
トシ「誰もが、ひれ伏すでしょう、ひれ伏したらマズイか(笑)」
しおみ「こう、誰もが、雄叫びを、ウォーッ!って。まあ、怒らなきゃダメだよ、人間は、なんてゆーか、のほほんだけじゃ駄目なのよ」
トシ「ダメなのか」
しおみ「BY大槻ケンヂ、やっぱりこう、愛と怒りが、こう、バンッ!っとこう、ガンッ!と、それがロックだ!みたいな」
トシ「それがロックか」
しおみ「それが無いから、なんか、可愛いでしょ〜、ちょっとフレンチなカヒミ〜、あたしってカヒミ〜、みたいな訳のわからん連中が、日本のインディにいっぱいいて、胸糞悪いんだけど、怒らなきゃ!やっぱ、怒りですよ、愛と怒りのぶつかりあいですよ」
トシ「それがロックだと」
しおみ「ロックですよ、パンクロックだと、フレーミングリップスはパンクロックです!という結論に、一応達したと、凄い結論(笑)」
トシ「凄いなー、パンクロックまで行っちゃった」
しおみ「人生パンクロックですからやっぱり」
トシ「(突如他人行儀に)…ああ、そうですか。そっかな?ロックでいいんじゃないとか思うけど」
しおみ「よくわかんない、何を言ってるのか自分でもわからない(苦笑)」
トシ「とりあえず、愛と怒りだと、愛と怒りとなるとパンクロックだと」
しおみ「パンクロックはよくわかんないけど(笑)愛と怒りは、分量がこう同じくらいじゃないと、ただ単に溺愛するっていうのは、なんか、「バッファロー66」の、デニーズで「ダーリン」とか言ってる様な奴みたいな、フンッ!ふざけんな、このクソタレがぁ!みたいな感じで、こう、愛するものがあって、怒るものがあって、その均衡によって人生が進行して行く訳じゃない!それがロックだと、という事が言いたくて、パンクロックはよくわかんない(笑)なんか、出ちゃいました。」
トシ「4位はKの、新人ではないけれど新しいバンド、「マイクロフォンズ」の「ドント・ウェイクアップ・ミー」という、とんでもないアルバムが出まして、それを入れました、まあKはずうっと好きなんで、っていうのも含めて。マイクロフォンズは、「D+」っていうバンドがあって、そのドラムの人の1人ユニットらしいんだけど、いろんな人が混ざったりして、かなり実験的ではあめけど、すごいオモロかったんで、かなり面白かったんで、この位置に。で、Kは時々こういうとんでもないものが出てくるから、相変わらず凄いなと」
しおみ「またトシくんに90分テープにいっぱい、オリビアトレマーとかいっぱい入ってたのを貰って、その中にマイクロフォンズが入ってて、その衝撃で、他に何入ってたか思い出せなくなって(笑)」
トシ「なんかね、最初針を落とした時は、弱々しい声でボソボソ言ってて、なんか暗いフォーク系のやつなのかなーっと思ってずうっと聴いてたら、いきなりドッカンドッカン凄い訳の分からないドラムが入って来て、でも声はそのまんま(笑)アルバム全体も、実験的な音が入ってたりして楽しめた、今年の中ではこれが面白かったかなあと、衝撃的だった。」
しおみ「こんなんアリみたいな」
トシ「こういうのが無いと面白くないなあ、衝撃度が」
しおみ「衝撃ロックだ」
トシ「Kはやっぱ面白いなあと、改めて思い直した」
しおみ「さっき、車の中でも言ってたけど、Kと、ポップフェスの人達が分かれている状態(注24)が、マズイんじゃないのーって」
トシ「お互い、もっと交流を深めて」
しおみ「深めようよー、このまんまじゃなんか、ヤバいぞ(笑)」
トシ「んっ、ちょっとヤバいよ」
しおみ「KはKで独立したものになって、ポップフェスはポップフェスでって、よくないなー。まあポップフェスにもクラブスとかは出てる」
トシ「クラブスとマリンリサーチとかは出てる」
しおみ「ポップフェスは出ないとか、もうK一本筋で行くとか、そんな確執が生まれるのはよくないな」
トシ「と思うんだけどね」
しおみ「あと、日本の人がさっき言った様に、輸入してくる段階で変な味付けをしてしまって、仲違いが起きていくのが悲しいよ」
トシ「両方ともいい音楽を提供してるだけにね」
しおみ「マジェスティックとかも凄い好きだし、バイクライドも凄い好きだし、ポップフェス自体凄いいいイベントだと思う、なんかどうも、変な溝が出来つつある、悲しいなーと。まあ、ポップゴーズアート!では、それを差別なく載せて行こうぜと」
トシ「そうだね、そういうのも含めてこれは」
しおみ「インディの今後も、考なきゃいけないな」
トシ「じゃ、ぞうぞ」
しおみ「じゃあ、4位はスーパーチャンクで」
トシ「僕はまだ買ってないけど、内容はもう、素晴しい」
しおみ「これはジムオルークプロデュースで、内容は確かに!これは、岡山県内で唯一音楽の話ができる友達の土田が買って、車の中で「買いましたよ」でピッと(カーステのスタートボタンを)押したら「おおう、素晴しいなオイ」「しかし、いやー、なんか、素晴しいですよ」「いやマジでいいですよ!」「何これって思いましたよ」「いや、もう!ちょっと待って!ちよっと待て!」っていうくらい衝撃が(笑)、ジムオルークの変な音具合とスーパーチャンクの歌心が、うまーく絡み合って、絶妙な味わいになってる」
トシ「スーパーチャンクってバンドも、いろいろと切磋琢磨して、グングン伸びてきた感じだね」
しおみ「もう、10年選手、マージレーベル。グランジの頃から、ずっと堅気一直線で、自分達のやりたい音をやっている、グランジが流行ったからといってグランジになったり、そういうのが無い。ジムオルークがプロデュースしたからジムオルークだっていう訳でもない、バンドの音の方が勝ってる、ジムオルークのアレンジ具合が面白いよっていう、あとなぜかエモ系の人からも受けがいい」
トシ「スーパーチャンクは、ほんとに長い間、つかず離れずマイペースで、自分達のレーベルも運営しつつ」
しおみ「ずっと続けているのがすごい」
トシ「そういうところに信頼感とか、で、しかも、音楽的にもよくなって行く」
しおみ「例えばナントカが流行ったら、ナントカになって、そこで固定されて、そういうレーベルだ、そういうバンドだってなったら、僕はもう、その時点で、ハイ!さようならってなっちゃうんだけど、そうじゃなくて、どんどん転がるバンドとか、続けてるバンドの方に信用を置きたがるという、そこである程度尽きちゃったら解散!になっちゃうんだけど、解散しないでずっとやり続けて、しかも最新作はジムオルークのプロデュースってとこがさらに前向きで、だからインディレーベルの在り方としては、…正しい。これがまあ、基本。これをみんな参考にしてがんばってくれたまえよ(偉そう)」
トシ「昔はアルビニとかともやってたもんね」
しおみ「今年来日という、噂も」
トシ「ガイデッド・バイ・ヴォイシズ(注25)も来日するしね、あれも、またまた素晴しい」 しおみ「あれのライブはめちゃめちゃ凄いよ、ザ・フーみたいだって、こう(腕に)ヒラヒラつけて(笑)ジャーン!(ポーズつける)とかって、絶対やりそうだよ、ああいう音だし、ジャーン、ジャーンって(笑)絶対見てみたい!」
トシ「(笑)見てみたいなほんとに」
しおみ「GBVも素晴しい、リックオケイセックプロデュースでアルバムが出てて、それも完璧な内容!なんかまた村尾さん(注26)が褒めまくり!みたいな」
トシ「いやー、スーパーチャンクねえー、何よこれ?って感じだったな、この良さは何?」 しおみ「元気がでますね」
トシ「これはいいよ〜」
しおみ「これ聞きやすいから、こっから音楽に入って行く人もいるかもしれない」